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【C大阪vs神戸プレビュー】前回対戦は1-1のドロー決着…桜と深紅のダービーマッチを制するのは!?

2021.07.16

[写真]=兼子愼一郎、J.LEAGUE

セレッソ大阪 絶対に負けられない一戦も、前線と最終ラインに不安あり

【プラス材料】
 6月下旬からタイで集中開催されたACLのグループステージは、4勝2分の成績を収め、見事首位でグループ突破を果たした。ケガで出遅れていたMF為田大貴やDF鳥海晃司らがセレッソ大阪デビューを果たし、FWアダム・タガートは加入後初得点をマーク。収穫が多く、戦力の底上げを果たした印象が強い。ACLの良い流れをリーグ戦にも持ち込みたいところだ。

 約1カ月半ぶりに戦う今節は、絶対に負けられない一戦となる。なぜなら、改修を終えた『ヨドコウ桜スタジアム』のリーグ戦におけるこけら落としとなるからだ。残念ながら収容人員は5000人制限となるが、クラブは「CEREVOLUTION(セレボリューション)」と銘打ち、試合前のライブ配信を行うなど、さまざまなイベントを準備している。

『ヨドコウ桜スタジアム』の門出を白星で祝うべく、選手たちのモチベーションも高い。

【マイナス材料】
 ACLでチーム全体の底上げを果たした一方、センターバックの陣容にはやや不安が残る。6月下旬にDFダンクレーがサウジアラビアへ電撃移籍したうえ、DF瀬古歩夢が東京五輪参加のためチームを離れている。2人が抜けたことで、プロ2年目のDF西尾隆矢や千葉から今季加入した鳥海に期待がかかるも、経験値という点ではやはり心許ない。

 ACLでは6試合で13得点を奪ったが、5月に行われたリーグ戦では6試合で4得点と、得点力不足を露呈している。この課題をいかに早く解消できるかは今後を左右する最大のポイントと言っていい。しかし、A・タガートはACLで負傷して万全の状態とは言いがたく、前半戦同様、39歳のFW大久保嘉人の奮起に期待せざるを得ない状況だ。

 5試合負けなしで3位につける好調のヴィッセル神戸が相手だけに、勝負強さも求められるだろう。

文:totoONE編集部

ヴィッセル神戸 新布陣で攻守の安定感が増加。懸念は負傷した主力の動向

【プラス材料】
 代表ウィーク明けから3連勝で3位に浮上。JリーグYBCルヴァンカップと天皇杯も含めると、公式戦6試合負けなしと好調だ。当然ながらプラス材料は多い。

 好調の理由のひとつは「4-4-2」の中盤ダイヤモンド型という新システムを導入したこと。攻守に安定感が増し、リーグ戦3試合で10得点・2失点と理想的な数字を残している。

 この布陣で輝きが増したのが日本代表のFW古橋亨梧だ。ここ3試合で5得点とゴールを量産し、J1の得点ランキングで単独首位(14得点)に立っている。直近の天皇杯3回戦の徳島ヴォルティス戦を含めると、公式戦4試合連続得点中だ。

 また、アカデミー育ちのMF中坂勇哉の台頭もプラス材料。第21節の湘南ベルマーレ戦ではMFアンドレス・イニエスタに代わって途中出場し、ゴールも挙げるなど結果を残した。

【マイナス材料】
 リーグ戦3連勝中のチームにマイナス要素は少ないが、強いて挙げるなら主力のケガになるだろう。

 FWリンコンが6月13日に行われた浦和レッズとのルヴァンカッププレーオフ第2戦で左ハムストリング肉離れを起こし、全治12週間と診断された。3日の湘南戦ではA・イニエスタ、DF菊池流帆、GK前川黛也が途中交代。4日後の天皇杯3回戦を欠場している。チームからリリースが出ていない主力3人の動向が気になる。

 また、試合の入り方がよくないという課題は改善されていない。第19節の横浜FC戦は失点しなかったものの序盤に決定機を2度作られ、湘南戦では12分に先制を許している。立ち上がりの失点は試合の流れを大きく左右するだけに、不安材料と言える。

文:totoONE編集部

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