[写真]=Photoraid、鈴木颯太朗
■セレッソ大阪 得点が増す一方、失点も増加。まずは守備の再構築が最優先
【プラス材料】
直近のゲーム、4日に行われた天皇杯3回戦のアルビレックス新潟戦は3-2としっかり勝ちきった。この勝利を追い風にしたい。この試合を含め、公式戦3試合連続で3得点を奪っており、得点力が増しているのは好材料だ。
その新潟戦ではJFLのFCティアモ枚方から“飛び級”で加入したMF新井晴樹がセレッソ大阪デビューを飾り、攻撃に新たな色を加えた。守備陣では東京五輪を終えたDF瀬古歩夢が今節から復帰する予定。主軸が戻ってきたのは心強い。
J1におけるベガルタ仙台戦はここ7試合で4勝3分と負けていない。現在J1では9試合未勝利(6分3敗)となっているだけに、何としても勝利するべく、選手たちは闘志を燃やしている。
【マイナス材料】
4日に行われた天皇杯の新潟戦で2ゴールを挙げたMF清武弘嗣だが、試合途中に負傷交代となった。加えて、今節は不動の右サイドバックであるDF松田陸が累積警告のため出場停止に。レギュラー2枚を欠いて試合に臨むことになる。
直近の公式戦3試合で8失点と、守備が機能していない。何よりも、まず堅守を取り戻せるかどうかが勝ち点3獲得に向けての最大のポイントになる。そういった意味では、松田陸の代役として先発起用が予想されるMF喜田陽、久しぶりの実戦復帰となる瀬古の出来が勝敗を左右しそうだ。
リニューアルオープンとなった『ヨドコウ桜スタジアム』でのJ1は2戦2分。選手たちは初勝利のプレッシャーを跳ね除け、今節こそファン・サポーターと喜びを分かち合いたい。
文:totoONE編集部
■ベガルタ仙台 攻撃の軸を担ったマルティノスの代役登場に期待したいが
【プラス材料】
プラス材料は、まず主力にケガ人なくこの試合を迎えられること。昨季の同時期はベンチ入りメンバー18人を組むのも難しい状況にあった。
当時にJFA・Jリーグ特別指定選手として経験を積んだDF真瀬拓海やDFアピアタウィア久が、今季は貴重な戦力に成長して夏場を迎えている。特に真瀬は最近の試合で得点したり、決定機に絡んだりと攻撃面での活躍が目覚ましく、このセレッソ大阪戦でもゴールやアシストが期待されている。さらに、C大阪との前回対戦で負傷交代したMFフォギーニョが回復し、3日に行われた第5節のガンバ大阪戦で途中出場した。モチベーションが高い彼の活躍にも期待したい。
また、ベガルタ仙台は3日に日程変更分の第5節を戦ったが、C大阪も4日に天皇杯3回戦を戦っている。わずか一日の差とはいえ、休養できる点を生かしたい。
【マイナス材料】
リーグ戦で勝利から遠ざかっていることが、最大のマイナス材料だ。3日のG大阪戦に負けて6試合勝利なし。ホーム4連戦で2分2敗に終わったことも痛い。さらに、今節戦うC大阪とは相性が悪く、2017年の第27節を最後に公式戦で勝てていない。今年5月の第17節も引き分けに終わっている。
しかも、前回対戦時に同点ゴールを決めたFWマルティノスはもういない。チームの和を乱したことが理由で、7月31日をもって契約が解除された。最近の仙台は3試合連続で複数得点がなく、得点力不足に苦しんでいる。マルティノスの穴を埋める攻撃陣の奮起が必要な状況にある。
文:totoONE編集部