株式会社コナミデジタルエンタテインメントの細田真規人『eFootball™』シリーズ制作部長 [写真]=野口岳彦
Jリーグを支えるタイトルパートナー、トップパートナー企業のインタビュー連載「私たちがJリーグを支える理由」。第5回は、2018年からトップパートナー契約を結んでいる株式会社コナミデジタルエンタテインメント。
ゲーム業界のトップランナーであるKONAMIは、1995年にその後大人気シリーズとなる初代『ウイニングイレブン』を発売し、四半世紀にわたってサッカーファンとサッカーを結びつける重要な役割を担ってきた。サッカーゲームコンテンツだからこそ、パートナーシップによって実現できるオリジナリティーがある。そのポリシーにのっとって、これまでにも様々なイベントを打ち出してきた。
『eFootball™』シリーズ(※)の制作部長である細田真規人さんは、「Jリーグのさらなる発展を確信している」と力強く話す。“サッカーそのもの”をコンテンツとするパートナーシップ企業だからこそ、強く感じるその思いを言葉にしてもらった。
※2021年7月21日に新たなブランド『eFootball™』を発表。タイトル名を『ウイニングイレブン』から一新した。
インタビュー・文=細江克弥
サッカーの発展に貢献したい
———KONAMIさんは現行のトップパートナー契約を2018年に結びました。まずはその背景について教えてください。
細田 当社が展開する『ウイニングイレブン』シリーズは1995年に発売された『Jリーグ実況ウイニングイレブン』からスタートしているのですが、Jリーグはもちろん、日本サッカー界の急速な発展の恩恵を受ける形で広い認知を得ることができました。Jリーグとパートナーシップ契約を結び、関係性をより強固にすることで日本サッカー界のさらなる発展に貢献できると考えていますし、サッカー界を盛り上げれば、より多くの皆さんに『ウイニングイレブン』を楽しんでいただける。そういう意味では、直接的に“サッカー”を取り扱っている私たちがJリーグとのパートナーシップを結んで協力関係を築くことは、とても自然なことであると考えています。
———企業として、スポーツへの協賛やパートナーシップについてどのような考えをお持ちですか?
細田 基本的に、スポンサーはその取り組みに対して広告やPR、ブランディングのためにお金を出す、という文字どおりのスポンサードが一般的であると思います。もちろん当社も同様の部分はありますが、それに加えて、サッカーゲームコンテンツにしかできない活動、また、それによってリーグやクラブがより発展していくようなチャレンジを続けたいと考えています。
———『ウイニングイレブン』からサッカーに興味を持つファンも少なくありません。そういう意味では、サッカー界の発展に貢献しているという自負もあるのでは?
細田 わずかながらでも貢献できることはまだまだあると考えています。小さな例かもしれませんが、コロナ禍以前に「スタジアムに行くと、そのクラブの選手をゲットできる」というキャンペーンを実施したところ、実際にそれをきっかけとしてスタジアムに足を運んでくださったユーザーさんがいました。2019シーズンからはJ1、J2、J3各リーグの月間MVP賞に協賛させていただいているのですが、もしも選手のモチベーションにつながってパフォーマンスが上がるのなら、そのプレーを観たいと思うファンもきっと増えますよね。Jリーグファンを劇的に増やすことはできないかもしれませんが、パートナーシップを結んでいるからこそできるちょっとした工夫で、その可能性を広げることはできるのではないかと思います。
パートナーシップから派生する副産物
———昨年は「明治安田生命Jリーグ KONAMI月間MVPファンミーティング」を開催されるなど、コロナ禍にあって積極的な活動も目立ちましたね。
細田 そうした活動は、これからも積極的に実施し、発信していきたいと考えています。月間MVP選手のファンミーティングについては、10年以上のサポーターから最近ファンになった人まで誰でも参加できて、いろいろな背景を持ったファン・サポーターの方と交流することで選手たちの素の表情を垣間見ることができました。私たち自身、そういう場を提供できたことの喜びを強く感じましたし、非常に有意義なイベントになったと思います。
———『eFootball ウイニングイレブン』シリーズを競技タイトルとする「eJリーグ」も開催されており、盛り上がりを見せています。
細田 普通のeスポーツと異なるのは、選手がそれぞれのJクラブに所属していることです。そうすることでクラブ名を前面に押し出すことができるため、クラブとしてはこれまでとは違った角度で、違った層のファンにアプローチすることができる。そこに大きなポイントがあると考えています。今後はこのコンセプトは維持しながら大会規模を拡大していきたいと考えていますし、クラブサポーター以外の視聴者を増やしつつ、視聴してくださったお客様に楽しんでもらえるコンテンツにしたい。「eJリーグ」をきっかけとするチャレンジは、今後さらに加速させられると考えています。
———Jリーグとのパートナーシップがあるからこそ実現しているいくつかの試みが、両者にとって発展的な機会となるのでは?
細田 間違いありません。例えば、「eJリーグ」は『Forbes』というゲームと全く関係のないビジネス誌に取り上げていただきましたし、eスポーツに対する世間の注目度に比例する形で、今まであまりゲームに興味を示さなかったメディアや企業の注目が高くなったと感じています。YouTube番組の出演やクラブ公式SNSでの発信など、クラブも非常に協力的です。これはパートナー企業として本当にありがたいことです。
Jリーグの発展を確信する理由
———特に最近は、Jリーグを中心とするパートナーシップの“輪”が、とても有機的にリンクし始めている気がします。
細田 私たちも強く実感しています。Jリーグのタイトルパートナーである明治安田生命さんには「eJリーグ」のタイトルパートナーになっていただいていますし、アミノバイタルさんやエナジードリンクのZONeさんにもご協賛いただいています。また、DAZNさんとのコラボレーションによって、『やべっちスタジアム』のKONAMI月間MVP賞のコーナーを設けていただき、番組内で放映していだくようにもなりました。さらには、弊社の『Jリーグクラブチャンピオンシップ』ではこの番組内のコーナーが視聴できるようになっています。Jリーグのトップパートナーとなってその活動を拡大していくことで、KONAMIのサッカーコンテンツとコラボレーションを希望していただける企業が増えたと感じています。
———それらを踏まえて、Jリーグとのパートナーシップを結ぶことの魅力や価値について改めて教えてください。
細田 リーグやクラブと協力して日本のサッカーを盛り上げること、サッカー文化に貢献できること自体が、いちサッカーファンでもある我々にとって非常に魅力的です。日本のスポーツ文化の発展に関われることの価値は計り知れません。そして何より心強く感じるのは、リーグやクラブが非常に協力的で「一緒に盛り上げましょう」と言っていただけること。私たちが「Jリーグはもっと発展する」と確信する理由はそこにあります。だからこそ、KONAMIとしても全力でこの関係性を深めたいと思っています。
キーワードは「みんなで一緒に」
———これからのJリーグに何を期待しますか?
細田 それはもう、一言に尽きますね。Jリーグがもっと面白く、もっと楽しく、もっと盛り上がる工夫を続けながら、サッカー界に携わるすべての人と一緒にそれを実現したい。パートナーシップを結ぶ企業として、少しでも貢献したい。「みんなで一緒に」がキーワードであると考えています。
———コロナ禍によるJリーグを取り巻く環境の急激な変化は、見方によっては「Jリーグをもっと楽しく」を実現する上で大きなヒントになっている気がします。
細田 同感です。コロナ禍におけるスポーツ業界全体の厳しさ、難しさはもちろんありますが、“未来”を考えるきっかけになっていることは間違いありません。私たちはみんな、サッカーが好きで、Jリーグが好きで、だからこそピンチの際には「一つになって頑張ろう」と声を掛け合える。日頃からリーグやクラブ、選手たちが頑張っている姿を見ているからこそ、困った時こそ「じゃあ、みんなで手を取り合って」と考えられるのだと思います。
———これからの『ウイニングイレブン』も楽しみにしています。
細田 ありがとうございます。輪の中心にサッカーがあって、その周辺にいるすべての企業や人が幸せになれるサイクル
を実現したいですよね。企業としては、Jリーグやクラブと協力して実施した活動を世界中に広げ、サッカーの本場である欧州や南米でも実施し、世界中の人たちにKONAMIのサッカーコンテンツを楽しんでいただくことをこれからも目指していきたいと思います。
今秋配信開始予定の新作では、商品形態が大きく変わり、『ウイニングイレブン』というパッケージコンテンツから、『eFootball™』というデジタルプラットフォームになります。より多くのサッカーファンにお楽しみいただけるコンテンツを作り上げていきたいと思っていますので、ぜひご期待ください。
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By サッカーキング編集部
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