[写真]=鈴木颯太朗
■横浜F・マリノス 得意のホームゲームで無敗記録&勝ち点を伸ばせるか
【プラス材料】
目下のところ11試合負けなしと絶好調。その内訳も9勝2分と、ほぼパーフェクトなパフォーマンスを見せている。
前節は大分トリニータをホームで迎え撃ち、5-1で完勝した。FW前田大然がキャリア初となるハットトリックを達成してゴール数を「13」に伸ばせば、ブラジル人ストライカーのFWレオ・セアラも2ゴールを決めて勝利に貢献。チームとして6試合連続で複数得点を記録しているように、攻撃陣の好調ぶりがそのままチームの好調につながっている。
今節はDFティーラトンが出場停止明けで復帰する明るい材料もあり、陣容に一切不安はない。今季10勝3分と無敗のホームゲームでベガルタ仙台を撃破し、さらに勝ち点を伸ばしたい。
【マイナス材料】
東京五輪開催による中断期間が明け、中2日での4連戦を3勝1分の好成績で乗りきった。結果は及第点以上と言っていいが、4試合で5失点している守備面はやや気になるところ。持ち前の攻撃力がフォーカスされがちだが、今季は堅実な守備で勝ち点を稼いできたことも事実。24試合で21失点という数字は1試合1失点以下だが、ここへきて失点が増加傾向にある原因を明確にする必要がありそうだ。
また、クラブは17日にトップチームの選手1名に新型コロナウイルス感染症の陽性反応が確認されたことを発表した。どのチームにも起こり得ることとはいえ、少なからずチームに動揺が走ったのも間違いない。
今節から始まる3連戦を総力戦で乗りきり、2年ぶりのタイトルに近づけるか。
文:totoONE編集部
■ベガルタ仙台 GKを中心とした守備陣が大奮闘。攻撃陣の覚醒が待たれる
【プラス材料】
守備についてはプラス材料が多い。残留争いで勝ち点を失えない状況にあることも理由だが、守備組織が機能して簡単には失点しなくなっている。ここ2試合は無失点。GKヤクブ・スウォビィクのように、個人能力を発揮して失点を食い止めている選手も多い。
横浜F・マリノスとのリーグ戦での前回対戦(第9節)で、攻撃力に秀でる相手を無得点に抑えたことも大きい。その試合から守備に自信を得られるようになった。横浜FMを相手に今季リーグ戦で無失点だったのは、ベガルタ仙台の他に開幕節の川崎フロンターレだけだ。
また、前節の横浜FC戦は今夏に補強した戦力のDF福森直也が守備だけでなく、フィードで攻撃に良いリズムをもたらす貢献をした。同じく今夏加入のFW富樫敬真が古巣相手に結果を残せれば、さらにプラス材料が増える。
【マイナス材料】
マイナス材料として最近続いているのが、やはり勝てていないこと。そして、点を取れていないことだ。仙台はリーグ戦で8試合続けて勝利から見放されている。勝てていない要因はゴールを取れていないから。ここ2試合は無失点だが、得点もゼロ。スコアレスドロー続きなのが象徴的だ。攻撃陣のゴールが特に遠く、第18節の鹿島アントラーズ戦まで遡らなければならない(得点者はFW西村拓真)。
また、今季は横浜FMを相手にリーグ戦の前回対戦こそ無失点で終えたものの、JリーグYBCルヴァンカップでは2回対戦して0-1、2-5でそれぞれ敗れていることも不安材料だ。出場したメンバーがそれぞれ異なるため試合内容もさまざまではあるが、リーグ戦では同じことを繰り返してはならない。
文:totoONE編集部