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【徳島vs浦和プレビュー】勝利で残留への足固めをしたい徳島…浦和は指揮官の思い出の地で白星を飾れるか

2021.08.21

[写真]=金田慎平、清原茂樹

徳島ヴォルティス 垣田&岸本が復帰。一美も加わった攻撃陣への期待は大きい

【プラス材料】
 前節の鹿島アントラーズ戦(0●3)は期限付き移籍の契約条項によってFW垣田裕暉が出場できなかったが、今節から再びメンバーに加わる。また、同様に累積警告のため出場停止だったMF岸本武流も戻ってくる。

 鹿島戦では相手の守備戦術と強度に屈したが、全く決定機を見出せなかったわけではない。また、途中出場で加入後初出場を果たしたFW一美和成も本格的な準備期間がほとんどなかったわりには「彼の振る舞いには満足しています」(ダニエル・ポヤトス監督)と組織として惜しい形を何度か作り出せた。

 その他のトピックスとしては、中断明けの第23節のガンバ大阪戦(2○1)でメンバー外だったGK上福元直人が鹿島戦からベンチに復帰。GK長谷川徹も好セーブを繰り返すなど好調を維持しており選択は難しそうだが、いずれにせよGKの2枚看板が再び揃ったのは好材料だ。

【マイナス材料】
 鹿島戦で岸本が出場停止になるなど、累積警告による影響がじわじわと表れる時期に差し掛かっている。今節はDFドゥシャンが出場停止となっており、クロス対応や高さで優位性を保てる存在が不在に。また、次節にあたるミッドウィーク開催の第26節では順位が近い柏レイソルとの直接対決を控える連戦となるが、チームトップスコアラーのFW宮代大聖も累積3枚でリーチがかかっており注意が必要だろう。

 また、ピッチコンディションがやや心配だ。これは徳島ヴォルティスに限らずポゼッション志向の浦和レッズにも共通する要素ではあるが、全国的に不安定な天候が続く中で徳島県も同様に雨量が多い。通常であれば美しい芝を誇る『鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム』だが、天候ばかりはコントロールできない。

文:totoONE編集部

浦和レッズ 既存戦力と新戦力の融合は順調も、前線の駒不足が気がかり

【プラス材料】
 前節のサガン鳥栖戦、天皇杯ラウンド16の京都サンガF.C.戦と公式戦で連勝を飾り、勝利のサイクルを取り戻して試合に臨めることは間違いなく好材料だ。リカルド・ロドリゲス監督にとっては、昨季まで4年間指揮してJ1昇格に導いた徳島ヴォルティスと思い入れのあるアウェイの地での古巣対決になる。

 シーズン前半戦での対戦は周到に用意されたセットプレーから決勝ゴールを奪った。天皇杯の京都戦でもセットプレーから何度もゴールに迫って決勝点も奪っているだけに、その再現を狙いたいところだ。

 過密日程ではあるものの、後半戦に向けて加入した新戦力も試合に絡み始めている。それだけに結果を残して勢いに乗っていきたい。

【マイナス材料】
 日程の厳しい連戦の4試合目で、そろそろメンバーをローテーションすることも視野に入るだろう。特にボランチはMF伊藤敦樹と新加入のMF平野佑一が連続スタメンでプレータイムが長くなっている。他の新戦力では、2試合連続で途中出場のDFアレクサンダー・ショルツがスタメン起用されてもおかしくないタイミングだ。

 また、FWキャスパー・ユンカーの負傷が明らかになり、MF小泉佳穂についても14日の鳥栖戦の時点で「試合に出られるコンディションではない」とロドリゲス監督が明言。フレッシュな状態を保てている前線の選手が減ってきた。FW興梠慎三はパフォーマンスが上がってきていないが、持っている実力は確かなだけにそろそろ波に乗りたい。

文:totoONE編集部

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