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【福岡vs徳島プレビュー】首位破ったホームで連勝を狙う福岡…徳島は相性の悪さ克服で4試合ぶりの勝利へ

2021.08.28

[写真]=宮地輝、兼子愼一郎

アビスパ福岡 3試合負けなしの本拠地で勝ち点を確実に積み上げたい

【プラス材料】
 水曜日に首位の川崎フロンターレを撃破し、勢いを加速させて徳島ヴォルティス戦に臨む。リーグ戦の中断期間が明けて以降、ホームゲームは3試合無敗。しかも、そのうち2試合は後半アディショナルタイムの劇的ゴールで同点あるいは勝ち越しており、ホームでの強さが際立っている。

 川崎F戦でリーグ戦22試合ぶりの先発出場となったFW城後寿は「サポーターの皆さんを含め、みんなで勝ち取った勝ち点3だった」と試合を振り返った。前の試合から先発9人を入れ替えて臨み、つかんだ大金星。それだけにチームへの好影響は計り知れない。長谷部茂利監督は「(川崎F戦の)勝利は、今季の最後まで(好影響が)つながる」と話した。

 ホームで2試合連続得点のMFジョルディ・クルークスなど、先発機会の少なかった選手のゴールもチームを勢いづける。

【マイナス材料】
 今節は昇格組との直接対決。17位と降格圏に位置する徳島は3連敗中で、残留をかけた強い気持ちを持って臨んでくるだろう。福岡は第16節で横浜FCと引き分け、第17節では当時19位だった大分トリニータに敗れるなど、降格圏内のチームから勝ち点3を奪えなかった戦歴がある。勝利への貪欲さを前面に出す相手に対して受けに回らず、自分たちのスタイルを冷静に発揮できるかが求められる。

 川崎F戦に続き、センターバックのDFドウグラス・グローリが出場停止。前の試合で先発したDF宮大樹あるいはDFカルロス・グティエレスが、DF奈良竜樹と組んで最終ラインを統率することになるか。この点に関して、長谷部監督は「出場機会の少なかったセンターバックの2人が(川崎F戦で)90分間プレーしたことはポジティブな材料」と話しており、不安要素は感じさせなかった。

文:新甫條利子

徳島ヴォルティス 内容と結果が両立できず低迷。相性の悪い難敵を攻略できるか

【プラス材料】
 今夏、ガンバ大阪から完全移籍で加入したFW一美和成が本格始動。第25節の浦和レッズ戦(0●1)はベンチ外だったが、前節の柏レイソル戦(0●1)では先発出場を果たした。フィットするまでもう少し時間を要しそうではあるが、途中出場などでパワーを加えたい時、背後への抜け出しでチャンスを構築するならば、現時点でも即戦力として生きそうだ。

 7月の中断期間前後から戦い方はだいぶん整理されてきた。事実、試合内容も改善されてきている。特に10番を背負うMF渡井理己が効果的な役割を果たしており、彼が存在感を発揮すればするほど徳島ヴォルティスとしては良い時間帯が増加していく。ただ、そういった良い試合が増加している反面、結果としては3連敗を喫して苦しい状況。内容と結果の両立が欲しいところだ。

【マイナス材料】
 この3連戦で2連敗中。また、下位グループの直接対決となった柏レイソル戦に敗れており、精神的にもダメージは大きい。J1残留に向けて、大きく後退する黒星となった。

 また、柏戦を振り返ると、浦和戦で効果的なビルドアップで存在感を示したセンターバックのDF福岡将太が不在だった。その背景もあってか、思うようにボールが循環しなかった。負傷離脱かどうか詳細は不明だが、センターバックの福岡が出場できるかどうかで大きく試合内容は変化しそうだ。

 気になるのは相性の悪さ。徳島アビスパ福岡を相手に昨季のJ2で2連敗。今季の前半戦でも敗れており、その相性の悪さは数字にも表れている。柏戦もそうだったが、守備強度が高く、カウンターを得意とする相手に課題を持つ。今節も非常に難しい試合展開を強いられそうだ。

文:totoONE編集部

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