徳島のFW鈴木輪太朗イブラヒーム、バレンシアへの2年レンタルが決定

　徳島ヴォルティスは31日、FW鈴木輪太朗イブラヒームについて、バレンシアへの期限付き移籍が決定したとクラブ公式サイトHPで発表した。

　レンタル期間は2023年6月30日までとなる。同選手は就労ビザ取得の関係により、当面の間は徳島でトレーニングを行う。なお、バレンシアの発表によると、同選手はフベニールA（U－19チーム）でプレーする。

　2003年1月31日生まれの鈴木は、1.92メートル85キロのストライカー。横浜FCジュニアユースから日大藤沢高校に進学し、2年次には全国高等学校サッカー選手権大会にも出場した。また、2019年にはU－16日本代表のチュニジア遠征に参加し、今年はU－18日本代表候補にも選出された。

　徳島には今季から加入。3月3日に行われたJリーグYBCルヴァンカップ第1節のFC東京戦でプロデビューを果たした。

　発表に際し、鈴木はクラブ公式サイトを通じて次のようにコメントしている。

「シーズン途中ではありますがバレンシアへ移籍することを決めました。苦しい状況のチームを離れることは心苦しいですが、J1に残留できることを願っています。短い期間ではありましたが応援いただきありがとうございました。スペインで多くのことを吸収し、より成長したいと思います」

　鈴木が加入するバレンシアは、1919年に創設されたスペインの名門。ラ・リーガで6度、コパ・デル・レイ（国王杯）で8度、UEFAスーパーカップで2度、UEFAカップとカップウィーナーズカップでそれぞれ1度の優勝経験を持つ。また、2000年と2001年に2年連続でチャンピオンズリーグの決勝に進出したこともある。