[写真]=兼子愼一郎
■FC東京 日本代表サイドバックが電撃復帰。チームにもたらす影響は計り知れず
【プラス材料】
12日にDF長友佑都が電撃加入。クラブのレジェンド的な存在でもあり、日本代表としても多くの経験をもつ長友の加入は大きなプラス材料だ。DF森重真人も「彼の経験や熱量、明るさは、若い選手に対してもチーム全体にも良い影響」と話す。加入して間もなくなので今節の先発は不透明だが、ディフェンスラインの安定だけでなく、攻守において優位に立つことが見込めるはずだ。トレーニングでは外国籍選手とのコミュニケーションも良好のようで、チームを牽引する新たなリーダーとしても期待がかかる。
横浜FCとの過去3シーズンの対戦成績は5勝1敗で、本拠地『味の素スタジアム』では無敗。今季前半戦のアウェイゲームでも勝利しており、相性の良さを継続できるかも焦点になる一戦だ。
【マイナス材料】
前節の柏レイソル戦は2カ月ぶりの『味の素スタジアム』でのホームゲームだったにもかかわらず、低調な内容で敗れた。ディフェンス陣にミスが出て、早い時間帯に先制点を献上。その後は決定力を欠き、ビハインドを跳ね返すことができなかった。長谷川健太監督は「消化不良のような試合」と省みた。
森重は「ミスは起こる前提で臨んでいるが、その失点やアクシデントに対して、全員がカバーし、上回れるだけのモチベーションがなかった。それが今の自分たちの弱さ」と分析する。現状では連勝の勢いが続かず、ふたを開けてみなければどのような試合展開になるか分からないところはチームが抱える課題だ。
試合の中で流れを変えることができないところもマイナス材料と言えるだろう。
文:totoONE編集部
■横浜FC 前線の3人が大仕事をやり遂げる可能性あり。主将の復帰も心強い
【プラス材料】
前節の浦和レッズ戦は出場停止だった、キャプテンであり攻守の要であるMF瀬古樹が帰ってくることは朗報でしかない。ボランチでの出場ならばチームの舵取り役としてピッチ中央に君臨し、シャドーでの出場ならば守備のスイッチ役として推進力をもたらす存在。プレースキッカーとしても貴重な役割をこなす背番号6の復帰は頼もしい限りだ。
その瀬古を欠いた浦和戦では、FWサウロ・ミネイロとFWフェリペ・ヴィゼウが前線でMF松尾佑介とともにコンビを組んだ。得点には至らなかったが、3人の関係や2人のコンビネーションでシュートまで持ち込むシーンを作っており、可能性は感じさせた。精度を高めれば、より脅威な攻撃となりそうだ。
【マイナス材料】
浦和戦に敗れて連敗となったことにより、その前節で勝利を収めた大分トリニータに抜かれ、再び最下位に転落してしまった。さらに18位のベガルタ仙台も勝利したため、上との勝ち点差は広がるばかり。残留圏の16位にいる清水エスパルスとも勝ち点差が「8」となり、夏場の一時は縮まったかに見えた差もまた広がり始めている。
浦和戦を見ても、防戦一方の試合展開ではないが、あっさり失点している姿が目についた。人は揃っているもののマークにつけていない状況、切り替えで後れを取っている場面など、意識の部分で解決できるものも少なくないだけに、そこはもう一度徹底したい。
今節戦うFC東京との前回対戦も、崩されたというよりはブラジル人トリオのパワーに屈しただけに、より高い集中力が必要となる。
文:totoONE編集部