[写真]=Photoraid、J.LEAGUE
■ガンバ大阪 不調が続く攻撃陣は守護神の頑張りに報いることができるか
【プラス材料】
前節の浦和レッズ戦は後半アディショナルタイムにPKで得点を許し、その直後にPKで同点に追いつく劇的な展開。攻め込まれた前半の内容や上位チームとの対戦ということを踏まえても、勝ち点1は大きな意味を持つものになった。残留争いに巻き込まれている現在は、どんな内容でも勝ち点を拾うことが必須。それは今節のサガン鳥栖戦も然りだ。
浦和戦は代表帰りのDFキム・ヨングォンがベンチスタートになったが、今節は先発復帰が濃厚。また、浦和戦を見てのとおり、守護神のGK東口順昭は相変わらずの“神セーブ”を続けている。後ろが耐えきれれば負けることはないと考えてもかなり心強い。
もっとも、残り少なくなったホームゲームで勝ち点3を積み上げたいのも事実。リーグ戦での対決では4試合負けなしの鳥栖から残留を近づける勝利をつかみたい。
【マイナス材料】
今週火曜日の公開練習を見る限り、FWレアンドロ・ペレイラ、DF三浦弦太、DF昌子源ともにコンディションは格段に上がっている。だが、先発復帰はまだ難しそうだ。
前線のケガ人の多さも相変わらずで、手薄な状況に変わりはない。ただ、FWチアゴ・アウベスやMF小野瀬康介が復帰したり、ケガで長期離脱していたFW白井陽斗がJ1デビューを飾ったり、MF福田湧矢が約3カ月ぶりの復帰を果たすなど、戦列に戻ってきた選手もいる。その中で浦和戦では思うように作れなかった攻撃の形をいかに作り出せるかどうかは、勝利を引き寄せるうえで不可欠になりそうだ。
シーズンをとおして安定していないボランチのところをいかに安定させられるかも勝利を分けるカギに。もし鳥栖にそこを自由に使われることになれば、苦しい展開になるだろう。
文:totoONE編集部
■サガン鳥栖 変化を加えるも失点止まらず。攻撃陣のフォローに期待したいが
【プラス材料】
後半に同点に追いついて引き分けた前節の湘南ベルマーレ戦。これで4試合勝利から遠ざかっている。得点も4試合ぶりと、一時期の勢いは見られない。
そんな状況の中で光明を探すとなると、久しぶりの攻撃陣による得点ということか。同点弾を決めたMF酒井宣福は「FWに得点が足りていない状況だったので、点を取って助けたいという気持ちが強かった。ここから得点が増えていけば」と試合後に振り返った。まさにそのとおりで、決定機はあるだけにあとはゴールを決めるだけである。できればFWに取ってほしい。そうすれば勢いも出てくるし、そうなれば今節のガンバ大阪戦で5試合ぶりの勝利を挙げられるだろう。
ここ数試合、下位チームとの対戦が続いている。残り試合は上位チームとの対決が多いだけに、ここで勢いをつけたい。
【マイナス材料】
湘南戦ではまたしても先制を許してしまった。決定機があっただけに悔やまれる。センターバックをDFエドゥアルドからDFファン・ソッコに変更して臨んだものの、同点に追いつくまでで終わってしまった。得点力が落ちてきているだけに、無用な失点は控えたい。
今節も湘南戦と同じ布陣と読むが、誰が入っても、どのような組み合わせになってもおかしくない。ここは心機一転、立て直しを図るしかないだろう。湘南戦後、金明輝監督も「この時期になると相手チームもパワーを持ってやってくる中でそれを上回るようなテクニック、気持ちの面ももう一歩及ばなかった」と振り返った。
若い選手と移籍加入してきた選手が多いだけに、チームを牽引する選手がいない弱点がさらされているような気がする。今節には期待したいところだが……。
文:totoONE編集部