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【神戸vs徳島プレビュー】ホーム5連勝で足場を固めたい神戸…敵地で勝利したルヴァン杯の再現を目指す徳島

2021.11.06

[写真]=兼子愼一郎

ヴィッセル神戸 代表経験者の戦列復帰は朗報も、FWの相次ぐ負傷は気がかり

【プラス材料】
 前節のベガルタ仙台戦を4-2で制して、しっかり3位をキープ。4位の名古屋グランパスとは依然として勝ち点「3」差だが、自力で来季のACL出場権を得られる状況とあって、選手たちのモチベーションは高い。比例して、プラス材料も多い。

 ひとつはFW武藤嘉紀が好調な点だ。仙台戦でも先制点を挙げ、FWドウグラスの2点目につながるパスも供給。スピードとフィジカルを生かしたドリブルは相手の脅威となった。

 また、ケガで戦列を離れていたMF山口蛍とFW大迫勇也が仙台戦の途中から復帰。特に山口はピッチに入ってすぐに豪快なミドルシュートを決め、これが決勝点になるなど、大きな存在感を放った。ここに来て日本代表を経験する2人が戻ってきたことは何よりのプラス材料だ。

【マイナス材料】
 残留を争う仙台に4-2で快勝したヴィッセル神戸にマイナス材料は少ない。強いて挙げるなら、2失点したこと。そして、ケガ人がなかなか減らないことだ。

 来季のACL出場権を争う名古屋との直接対決(第33節)で、後半から出場して軽快な動きを見せていたFWボージャン・クルキッチが負傷交代。加入6試合目でチームにフィットしてきた中での離脱は大きな痛手と言わざるを得ない。

 また、仙台戦ではドウグラスが67分に自ら交代を求めてピッチを去った。状況は不明だが、ここ3試合で2ゴールと当たってきていた中での離脱なら残念だ。

 いずれにしても、今節の徳島ヴォルティス戦は2人とも回避が予想される。選手層の厚い神戸だが、手持ちのカードが減ることにメリットはない。

文:totoONE編集部

徳島ヴォルティス チームの大黒柱に欠場の可能性あり。この難局を乗りきれるか

【プラス材料】
 前節のセレッソ大阪戦(0●1)の敗戦も、不幸中の幸いは下位グループの多くが同様に敗戦して大きく順位変動が起きなかったこと。ここで上位チームに3ポイント以上突き放されている状況や下位チームにポイントを上積みされて順位が入れ替わっている状況であれば、精神的にはより厳しかったことだろう。残念ながら他力の話にメリット要素を探さなければならない状況ながら、この運という要素も生かせるかどうか。

 また、今節戦うヴィッセル神戸とは今季5度目の対戦になる。JリーグYBCルヴァンカップのグループステージで2度、リーグ戦で1度、天皇杯の3回戦で1度。相手も同条件ながら、この過去の対戦で得られた傾向と対策をスタッフ陣は特に生かすべきだろう。映像でスカウティングしたものだけではなく、肌で得られた情報は何よりもリアルだ。

【マイナス材料】
 最大のピンチだ。C大阪戦のハーフタイムにMF岩尾憲が交代。徳島ヴォルティスにおける岩尾という存在は、5年連続で主将を務める精神的主柱であり、試合をコントロールするピッチ上の監督でもある。ダニエル・ポヤトス監督は「『違和感を少し感じている』という話を岩尾選手から聞き、リスクを回避する意味でも最終的に私が判断して交代をさせました」と回答している。仮に岩尾不在で神戸戦に臨まなければならないのであれば、徳島にとっては大きな痛手。

 また、戦術的なものではなさそうなメンバー外の選手が増加傾向にある。守備を支えてきたDF石井秀典、高さと強さでクロスを弾き返すDFドゥシャン、終盤の勝ち点積み上げに貢献してきたMF浜下瑛など。総力戦が求められる連戦、かつ神戸という強豪相手に難しい局面を迎える。

文:totoONE編集部

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