[写真]=J.LEAGUE、兼子愼一郎
■大分トリニータ プレッシャーから解放された攻撃陣の爆発に期待したいが
【プラス材料】
前節の鹿島アントラーズ戦でJ2降格が決まったチームは、23日から練習を再開した。今節の対戦相手となる横浜FCも降格が決まり、両チームとも来季は1年でのJ1復帰を目指すため、ライバル関係はこれからも続く。今回の対決は決して消化試合とはならない。
スコアレスドローで終えた前節、守備が安定していたのはプラス材料だが、リーグワーストの得点力(26得点)はいまだ改善できていない。ただ、残留争いのプレッシャーがなくなったため、両チームとも思いきってプレーできるのも確か。オープンな展開を楽しめそうだ。
【マイナス材料】
J1に残留できなかったことで来季のクラブ予算が減額されることは明らかで、選手たちも厳しい査定を強いられるだろう。複数年契約を結んでいる選手が多いようだが、他チームからのオファーがあれば交渉のテーブルに着く選手は増えるかもしれない。監督を含めて進退の行方が気になる時期。ピッチ外の出来事でいろいろとバタつきそうだ。
結果を出せずに低迷した今季。降格が現実のものとなり、気持ちを引きずるようでは重苦しい試合になるかもしれない。今回の横浜FC戦は気持ちの切り替えが重要になる。
文:totoONE編集部
■横浜FC 最下位脱出のカギを握るブラジル人アタッカーの状態が気がかり
【プラス材料】
前節のヴィッセル神戸戦に敗れてJ2降格が決まったが、ここ数カ月、極限状態での戦いが続いていたことを考えれば、精神面での解放は間違いなくあるはずだ。現実は受け入れなければならないが、J1で戦える残り2試合を前向きに捉えて戦いたい。
今節の相手である大分トリニータも前節終了時点でJ2降格が決定。つまり、来季も同じカテゴリーで戦うことが決まっているだけに、消化試合とはいえ、やすやすと負けるわけにはいかない。さらに今季のホーム開幕戦で対戦した時は0-2で敗れている。J1の舞台でリベンジを果たし、来季以降につなげたい。
最下位に沈んでいるが、この2試合で脱出したい。大分との勝ち点差は「2」で、今節に勝てば順位をひっくり返すことができる。
【マイナス材料】
現在4試合勝ちなしと、厳しい戦いが続いている。神戸戦も勝たなければ残留の芽がなくなるシチュエーションだったが、試合開始早々に先制を許すと、前半のうちに追加点まで奪われてホームでJ2降格の現実を突きつけられた。その試合を見ても、得点力不足は深刻。この4試合で挙げた得点もわずか「2」と、ゴールから見放されている期間が続いている。
また、今夏に加入した快足FWのFWサウロ・ミネイロが神戸戦を欠場。状態が心配される。この男が最前線にいることでカウンターの脅威は一気に増し、守備面でもスピードを生かしたプレスから相手にプレッシャーを与えることができる。背番号31が2試合連続で欠場となると、苦戦を強いられそうだ。
文:totoONE編集部