[写真]=兼子愼一郎、小林渓太
■横浜F・マリノス
【プラス材料】
昨季2位の横浜F・マリノスが今季目指すのは優勝のみ。そのために開幕ダッシュは欠かせない。
セレッソ大阪との過去の対戦成績は17勝9分18敗とほぼ五分。しかし、長きにわたって勝てなかった苦手チームでもある。それを打破したのが昨年4月で、実に10年ぶりの白星だった。苦手意識はなくなったと言っていい。
今季はDFエドゥアルドやFWアンデルソン・ロペスらJリーグでの実績を持つ外国籍選手を補強。自慢の攻撃的サッカーで3年ぶりのリーグ制覇を目指す。
【マイナス材料】
DFチアゴ・マルチンスが電撃移籍したことは大きな誤算だ。圧倒的なスプリント能力で2019年の優勝に貢献した守備の要だっただけに、新たな守備組織の構築には時間がかかるかもしれない。
前線では、昨季23得点を挙げて得点王に輝いたFW前田大然が海を渡った。新たな得点源の確保は急務で、開幕時点では連係面も含めて未知数な部分が多い。
左サイドバックのレギュラー候補として獲得したDF永戸勝也が負傷で出遅れているのも気がかり。
文:totoONE編集部
■セレッソ大阪
【プラス材料】
開幕を敵地で迎えるが不安は少ない。横浜F・マリノス戦は相性が良く、2012年からの10シーズンで10勝5分1敗と圧倒している。
チーム状態や雰囲気も良さそうだ。11日のイベントで小菊昭雄監督は「戦術を上積みできている実感がある」と手応えを口にし、クラブの象徴「8」を新たに背負うMF乾貴士も「戦術の確認だったり、守備の意識を統一できるように取り組んできた」と胸を張る。
粒揃いの新加入選手にも期待したい。DF山中亮輔やMF鈴木徳真、FWブルーノ・メンデスらが出場機会をつかめば、それがそのままチーム力アップにつながるだろう。
【マイナス材料】
柏から復帰したDF山下達也が開幕1週間前に負傷離脱。DF瀬古歩夢が海外移籍で抜け、もともと層の薄さが不安視されているセンターバックはさらなる痛手を負うことになった。
強力な攻撃陣を擁する横浜FMには積み上げてきた「連動した守備」で対抗したい。
そのうえでカギを握るのが攻撃陣だ。昨季、小菊監督体制ではリーグ戦13試合で13得点と迫力を欠いた。指揮官は「ファイナルゾーンでのチームの崩し、個人のクオリティ」を課題に挙げて改善に取り組んできた。その成果を見せられるか。
文:totoONE編集部