[写真]=小林渓太、宮地輝
■清水エスパルス
【プラス材料】
開幕への準備が予定どおり進まなかった中でも、昨季の主力選手が多く残っていることは大きい。平岡宏章監督が続投して戦術的にも昨季のベースが残っており、やるべきことはある程度浸透している。特に守備陣は安定感のあるメンバーが揃い、大崩れはしにくいだろう。
また、新戦力のMF白崎凌兵は古巣だけに馴染みも早く、MF神谷優太やMF岸本武流、MF髙橋大悟らも開幕から十分働けそうだ。
北海道コンサドーレ札幌とは昨年11月に平岡体制下で対戦して2-2のドロー。苦手意識はそれほどないはずだ。
【マイナス材料】
始動から開幕まで5週間半あったが、キャンプ前に新型コロナウイルス感染者が出て活動休止期間があり、外国籍選手の合流や調整の遅れ、ケガ人の増加なども重なって、予定どおり準備が進んだとは言えない。特に外国籍選手はコンディションが整っておらず、日本人選手だけで開幕戦に臨む可能性もある。
また、札幌は4バックが基本形の清水エスパルスにとってやりにくい面があり、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督が就任してから2勝1分5敗と相性が悪い。セットプレーからの失点が多いことも不安要素だ。
文:totoONE編集部
■北海道コンサドーレ札幌
【プラス材料】
キャンプ開始当初は体調不良者が出ていたものの、その後は大きな負傷者もなく、順調にメニューが消化できたと評していい。
ミハイロ・ペトロヴィッチ監督就任5年目を迎え、今季も昨季までと同様に前年のメンバーをベースとしたチーム作りを行い、成熟度はより高まっている。開幕当初はその継続性がアドバンテージとなるだろう。
このオフはFW興梠慎三、FWガブリエル・シャビエル、DF西大伍といった実績のある選手が加入。近年は新卒選手や若手選手が補強の中心だったため、今季はひと味違った補強が施され、着実なレベルアップが図られたと言える。
【マイナス材料】
取り立てて目立ったマイナス要素は多くないが、例年同様にキャンプが長期化している点は選手の精神的疲労を蓄積させそうだ。
1月中旬に沖縄県でスタートし、2月上旬に熊本県へ移動。この清水エスパルス戦も熊本県から移動し、試合後に再び戻る予定となっている。今後も札幌市内の積雪状況によっては3月途中までキャンプ継続の可能性も。例年のこととはいえ、やはり疲労が蓄積するはずだ。
その影響がハッキリとプレーの中で露呈するわけではないが、試合終盤の運動量低下などは懸念されるところである。
文:totoONE編集部