[写真]=清原茂樹、小林渓太
■アビスパ福岡
【プラス材料】
昇格1年目の昨季はJ1でのクラブ史上最高順位となる8位でフィニッシュ。5年周期で昇格と降格を繰り返してきた歴史に終止符を打ち、2シーズン目のJ1へと挑む。
昨季から選手の入れ替わりは少なく、スタイルを継続できる点が大きなアドバンテージ。新加入選手は5人と少なめだが、J2得点王のFWルキアンが加入したことで攻撃力は昨季以上か。
ルキアンは古巣との開幕戦に向けて「ジュビロ磐田はクオリティの高い選手が多く、チーム力も高い」と鼻息荒い。
【マイナス材料】
昨季チーム最多の6アシストを記録したDFエミル・サロモンソンが抜け、サイドからのクロスをどうカバーするか。右サイドバックにはDF前嶋洋太が加入しており、DF湯澤聖人とのポジション争いを制して開幕戦先発となるか。
ルキアンのほか、FWフアンマ・デルガドやFW城後寿などボックス内にパワーのあるFWが揃っているため、そこへのラストパスやクロスを供給する質が課題となる。
昨季からの堅守を継続しつつ、「勝ち点につながる攻撃力」(長谷部茂利監督)というのがテーマだ。
文:新甫條利子
■ジュビロ磐田
【プラス材料】
アビスパ福岡に移籍した昨季J2得点王のFWルキアンの代役となるFW杉本健勇、FWファビアン・ゴンザレスが公開された練習試合3試合で3得点を挙げるなど、好調を維持しているのは好材料だ。
福岡との過去のリーグ戦対戦成績も15勝3分6敗と分がいい。今季から指揮を執る伊藤彰監督がルキアンを封じるためにどんなメンバーを選ぶのか注目が集まる。
3バックを形成するDF山本義道、DF大井健太郎、DF伊藤槙人は昨季から経験を重ねて安定感が増した。
【マイナス材料】
伊藤監督が採用する可変システムが開幕からどの程度チーム内に浸透しているかがポイントだ。
トップ下で攻撃の要となるMF山田大記はコンディション不良で開幕戦に出場できるか微妙な状況。FW大津祐樹とMF金子翔太も別メニュー調整の日があり、十分に実力を発揮できるか。
ルキアンの動きを熟知するジュビロ磐田だが、その分、相手側もこちらの手の内を分かっているだけに油断できない。杉本やF・ゴンザレスがどれだけ落ち着いてシュートできるかも勝敗を左右しそうだ。
文:totoONE編集部