[写真]=J.LEAGUE、金田慎平
■鹿島アントラーズ
【プラス材料】
アウェイのガンバ大阪戦で6シーズンぶりの開幕戦勝利を飾り、幸先の良いスタートを切った。FW上田綺世とFW鈴木優磨の2トップに今季初得点が飛び出すなど、内容面でも前向きにさせる要素が多い。
ミッドウィークのJリーグYBCルヴァンカップの大分トリニータ戦が中止となり、1週間準備できた点も追い風になるだろう。
打って、受けて、出して、動いて良しの鈴木が加入したことで、相手に的を絞らせない攻撃ができる算段が立ち、王者の川崎フロンターレをホームで迎え撃つ。
【マイナス材料】
最終ラインの中心的存在であるDF関川郁万の出場が微妙だ。G大阪との開幕戦で脳震とうを起こし、ハーフタイムに途中交代。日本サッカー協会による脳震とうからの復帰プログラムでは、復帰まで最短6日と定めており、中6日で迎える川崎F戦の出場は難しいと見られる。
最終ラインの要だったDF町田浩樹とDF犬飼智也が昨季終了後に移籍。人数でも連係面でも手薄となった守備陣が、完成された川崎Fの攻撃をどこまで封じることができるか。
文:totoONE編集部
■川崎フロンターレ
【プラス材料】
リーグ2試合目にして今季初黒星を喫したが、鬼木達監督の就任以来、リーグ戦において鹿島アントラーズ戦の敗戦はなし。相性の良さを生かしたいところだ。
FWレアンドロ・ダミアンが厳しいマークを受ける中、MF家長昭博とFW知念慶という両ウイングが今季初得点を挙げたのは好材料。特に知念は連戦でフル稼働しているL・ダミアンに代わって先発で起用されても不思議ではないだろう。本人も「良い準備をして試合に臨みたい」と意気込みを口にするだけに、2試合連続弾の期待がかかる。
【マイナス材料】
昨季に最少失点を記録した守備陣としては、水曜日の横浜F・マリノス戦で4失点を喫したことは反省材料だ。ただ、中2日で迎える3連戦目のため、修正できる時間は多くない。一方、カップ戦の試合がなかった鹿島は1週間のインターバルを持って準備できるため、コンディションの差は否めないだろう。
厳しい試合になるのは承知。この鹿島戦に向けてMF橘田健人は「一人ひとりが負けないことが大事」と球際での勝負をポイントに強調した。
したたかに勝ち点3を勝ち取りたい。
文:いしかわごう