■サガン鳥栖
【プラス材料】
サンフレッチェ広島との開幕戦はスコアレスドロー。川井健太監督は「勝ち点3を手にしたかったが、達成できず非常に残念。ただ、パフォーマンスは非常に良いものを見せてくれました」と語った。
無得点だったとはいえ、キャンプから取り組んできた形を見せることができており、あとは結果を出すだけである。半数以上が入れ替わったチームだけに、結果が出れば勢いはつくだろう。
今節戦う湘南ベルマーレはハードワークしてくるので、シーズンを占う一戦になるかもしれない。
【マイナス材料】
無失点で開幕戦を終えたものの、相手のミスで乗りきった感がある守備だった。GKが組み立てに入る形で得点が生まれる可能性もあるが、その時のひとつのミスが致命傷になる可能性もある。湘南の前線からのプレスをうまくかわせればいいが、開幕戦のようなミスが出ると苦戦を強いられることになるだろう。
MF小泉慶は試合後に「これからは内容じゃなくて結果が大事」と言いきった。勝ちにこだわることができれば、狙った形で勝ち点3を手にすることができるかもしれない。
文:totoONE編集部
■湘南ベルマーレ
【プラス材料】
層の厚さが目を引く。水曜日のJリーグYBCルヴァンカップではリーグ戦に匹敵するメンバーが並び、アビスパ福岡を3-1で下して今季初勝利を挙げた。経験豊富な選手が多いゆえだろう、試合運びも落ち着いており、主導権を握る時間が長かった。
得点力を課題とする中、3得点を記録したこともポジティブだ。戦術の浸透を含め、ルヴァンカップで示した内容と結果はリーグ戦にもつながるに違いない。
サガン鳥栖との通算対戦成績は26勝15分16敗。相手のホームでも11勝9分9敗と、いずれも白星が先行している。
【マイナス材料】
マイナス材料は白星発進できなかったことだろう。前節の開幕戦は柏レイソルをホームに迎え、0-2で敗れた。前半途中に退場者を出し、それでも昨季より培う堅守を発揮していたが、PKを含めて複数失点を許し、かたやゴールを奪うことができなかった。
今節対峙する鳥栖には通算対戦成績で勝ち越しているものの、直近に限れば2019年4月に勝利して以降3分2敗と、5試合続けて勝利がない。
また、出場停止のDF大岩一貴に代わり、誰が3バックの中央に入るか。
文:隈元大吾