[写真]=J.LEAGUE、小林渓太
■アビスパ福岡
【プラス材料】
2日のJリーグYBCルヴァンカップで今季初勝利を挙げたアビスパ福岡。「公式戦で勝つことは(チームの成長に)一番の栄養になる」と長谷部茂利監督が話すとおり、チームに自信と勢いをもたらす勝利だったことは間違いない。
しかもリーグ戦から先発11人全員を入れ替えても、堅守のスタイルを高いレベルで実行できた点にチーム力の高さがうかがえた。
ルヴァンカップで得点を挙げたMF田中達也は下部組織出身の選手。北海道コンサドーレ札幌戦でも出場のチャンスがあれば、スタジアムに追い風を吹かせるだろう。
【マイナス材料】
今季初勝利を挙げたという点では札幌も同じ。しかも「札幌はまだ公式戦で負けていない。我々は1敗しているので、同じ初勝利でも相手が一歩リードしている」と長谷部監督。
昨季の札幌との対戦成績を見ても、2分2敗と分が悪い。札幌のアカデミーからプロになったMF前寛之は「札幌に対して苦手意識はないが、ミシャ(式)サッカーを継続していて攻撃的なチーム。ボールの運び方、人の配置に特長があり、人数のところは注意したい」とゲームを展望した。
文:新甫條利子
■北海道コンサドーレ札幌
【プラス材料】
2日のJリーグYBCルヴァンカップでの勝利は大きい。
その試合では選手を大きく入れ替え、リーグ戦でサブに回る選手中心のメンバー構成となっていた。その選手たちが今季公式戦初勝利を、それも敵地で逆転勝利を収めてもたらしたのだから、チームの雰囲気を高めているはずだ。主力選手たちに危機感とも言える刺激を与えていることだろう。
そして、FW興梠慎三が前節のサンフレッチェ広島戦で加入後初得点を挙げ、チームへのフィットを示した。同様にFWガブリエル・シャビエルも敵陣で巧みにボールを操る場面が増えており、試合を重ねるごとにプラス材料は上積みされていきそうだ。
【マイナス材料】
依然としてキャンプが継続されており、心身ともに疲労が蓄積されているはず。1月中旬からキャンプが始まっていることを考えると、コンディション的に難しい部分があるのは間違いないだろう。
開幕2試合を振り返ると、どちらも先制しながら、その後は相手に主導権を握られてドローに持ち込まれた。体力的な要因かどうかは分からないが、いずれにせよ後半にペースダウンして相手の勢いに押されている。昨季もそういった試合が多かっただけに、後半の試合運びという部分は相手から狙われそうだ。
文:totoONE編集部