鈴木(左)と三竿(右)のゴールで鹿島が神戸を下した [写真]=J.LEAGUE via Getty Images
明治安田生命J1リーグ第4節が11日に行われ、ヴィッセル神戸と鹿島アントラーズが対戦した。
クラブワーストタイ記録の開幕5戦未勝利でのスタートとなった神戸が、2勝1敗と好スタートを切った鹿島をホームに迎えての一戦。試合の均衡が破れたのは開始7分、アウェイの鹿島がコーナーキックの2次攻撃で先制する。常本佳吾が右サイドからクロスを送り、ブエノが頭で折り返すと、相手に競り勝った三竿健斗がヘディングで押し込んだ。
神戸は27分、こぼれ球を押し込んだ佐々木大樹がネットを揺らしたが、相手GKの前に立っていた菊池流帆のオフサイドを取られてゴールは認められない。36分には相手のクリアに反応した山口蛍がペナルティエリア手前で鋭いボレーシュートを放つが、相手GKクォン・スンテの好セーブに阻まれる。
42分、鹿島に絶好機が訪れる。常本が前方にロングボールを送ると、上田綺世が相手DFと入れ替わってボックスに侵入。相手GK飯倉大樹との一対一を迎えたが、シュートは飯倉に防がれた。
神戸は45分にアクシデントが発生。佐々木がドリブル突破を試みた際に左の太ももを痛め、小田裕太郎との交代でピッチを後にした。
1-0で折り返した鹿島は、54分にリードを広げる。土居聖真が前方にロングボールを送り、上田が相手に潰されながらも頭でつなげる。ペナルティエリア手前で反応した鈴木優磨が右足を振り抜くと、鋭い一撃は相手GKの手を弾き飛ばしてゴールに突き刺さった。
2点ビハインドとなった神戸は、セルジ・サンペールとアンドレス・イニエスタを投入して反撃を試みる。70分にはイニエスタの浮き球パスに反応した酒井高徳がボレーシュートを狙ったものの、ミートせず枠を外れる。78分にはリンコンがボレーシュートを放つが、相手GKの正面。終盤にはDF槙野智章を投入してパワープレーを敢行するが、チャンスには結びつかない。
試合はこのまま終了し、鹿島が2点のリードを守り切って完封勝利を収めた。神戸は今季3敗目でクラブワーストの開幕6戦未勝利となり、鹿島は2連勝で今季3勝目となった。
神戸の次戦は15日に行われ、AFCチャンピオンズリーグのプレーオフでメルボルン・ビクトリー(オーストラリア)と対戦する。鹿島は同日、JリーグYBCルヴァンカップ・グループステージ第1節延期分で大分トリニータと対戦する。
【得点者】
0-1 7分 三竿健斗(鹿島)
0-2 54分 鈴木優磨(鹿島)
【スターティングメンバー】
神戸(4-4-2)
飯倉大樹;酒井高徳、菊池流帆、小林友希、初瀬亮;山口蛍、扇原貴宏(55分 セルジ・サンペール)、郷家友太(85分 大﨑玲央)、中坂勇哉(55分 アンドレス・イニエスタ);佐々木大樹(45+2分 小田裕太郎)、リンコン(85分 槙野智章)
鹿島(4-4-2)
クォン・スンテ;常本佳吾、ブエノ、三竿健斗、安西幸輝;土居聖真(83分 和泉 竜司)、樋口雄太(51分 中村亮太朗)、ディエゴ・ピトゥカ、荒木遼太郎(71分 仲間隼斗);上田綺世(83分 ファン・アラーノ)、鈴木優磨(71分 染野唯月)
By サッカーキング編集部
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