[写真]=J.LEAGUE、宮地輝
■ガンバ大阪
【プラス材料】
直近のJリーグYBCルヴァンカップの鹿島アントラーズ戦は1-4と大敗。リーグ戦の勝てない流れを食い止めることができなかった。もっとも、ケガで離脱していたDF藤春廣輝やGK一森純が今季初出場を果たしたり、新加入で合流が遅れていたMFダワンがデビューを飾ったのは好材料だ。
また、敗れはしたものの鹿島戦の前半は完全に流れを引き寄せていた中で先制点を奪えたと考えても、ここ最近の課題だった入りの悪さは改善されつつある。
あとは90分をとおして結果を求められるか。
【マイナス材料】
ここまで相手に合わせてシステムや戦い方を変更しながら戦ってきたが、勝てない流れもあってか、逆にそれが足かせになっている印象も。ピッチに立った選手がいまだやるべきこと・役割を整理しながら戦っているせいか、ひとつ崩れ出すと、より戦術にがんじがらめになってチームの機能を低下させているようにも見える。
FW宇佐美貴史の離脱という大きなアクシデントに見舞われた今、中盤と攻撃のつなぎ役になりながら攻撃にリズムを見出す存在が見つからないのも心配だ。
文:totoONE編集部
■名古屋グランパス
【プラス材料】
日々やれることを増やしていく新チームの常だが、4月は過密日程との戦いも始まる。その皮切りとなるガンバ大阪との試合はアウェイながらも必勝を期したいところで、特にチームが願ってやまない前線の得点を理由に勝ち点3を得たい。
その点では前週のJリーグYBCルヴァンカップでFW酒井宣福が加入後初得点を決めたことは追い風で、ベテランのFW金崎夢生とのポジション争いは良い意味で激化してきた。彼らの切磋琢磨に期待は大きい。
【マイナス材料】
今週になって選手2名の新型コロナウイルス陽性が判明し、思いどおりのスタートメンバーを選べない可能性がある。
それ自体は責められるものでもなく、仕方がない部分だが、単純にピッチ上の戦力と選択肢は減る。チームとしてのバックアップ、穴埋めの方策を勝利への道筋に重ねられるかどうかは長谷川健太監督の手腕にも依る部分が大きいが、どちらに転ぶか。
DF吉田豊の負傷欠場も続いており、今節での復帰も不透明なところだ。
文:今井雄一朗