[写真]=J.LEAGUE、金田慎平
■鹿島アントラーズ
【プラス材料】
リーグ戦は3連勝中、JリーグYBCルヴァンカップを含めた公式戦は直近の5試合で4勝1分。序盤は入国制限でレネ・ヴァイラー監督が不在だったものの、スタートダッシュに成功した。
直近のルヴァンカップのガンバ大阪戦でも試合開始早々に先制されながら、後半に4得点を挙げて逆転勝ちを収めている。その試合ではMF樋口雄太が4アシストを記録。CKから2度、FKと流れの中から1度ずつゴールをお膳立てした。ひとつの得点の形が生まれたと言っていいだろう。
シーズン序盤に、結果とともに形を得たことは大きなプラス要素になる。
【マイナス材料】
ルヴァンカップのG大阪戦では4分に失点を記録した。今季は公式戦8試合を戦い、20分までに失点した試合が5試合ある。一般的に立ち上がりは得点・失点ともに生まれやすいというデータがあるが、あまりにも多すぎる。現在、公式戦5試合負けなしとはいえ、失点の時間帯を考えると額面どおりには受け止められない。
安定した戦いぶりとはまた違う。結果はついてきており、大事には至っていないが、序盤に落とし穴があることは頭に入れておいたほうがいいだろう。
文:totoONE編集部
■清水エスパルス
【プラス材料】
先週のJリーグYBCルヴァンカップのサンフレッチェ広島戦で約1カ月ぶりの公式戦勝利を挙げ、MFベンジャミン・コロリが加入後初得点を決めたことで、ムードはかなり好転している。
長髪をバッサリと切ったB・コロリはゴール後にポストプレーの余裕も出て組み立ての貢献度が増し、FWの駒不足の中で明るい材料となった。
また、ケガ人も続々と復帰し始めており、27日のJエリートリーグの名古屋グランパス戦にMF西澤健太、MFホナウド、FW加藤拓己らが今季初出場。加藤は早速ゴールを決めてみせた。
【マイナス材料】
公式戦ここ2試合で1失点と守備の安定感は出てきているが、ルヴァンカップの広島戦ではCKから失点。今節戦う鹿島アントラーズはセットプレーの強さがあるので、そこは要注意となる。
また、鹿島は2トップも含めてインテンシティが非常に高い相手で、その部分での勝負に持ち込まれると不安要素がある。
攻撃面は選手層の厚みが回復しているとはまだ言えず、若きエースのMF鈴木唯人がU-21日本代表として参加したドバイカップから帰ったばかりで、疲労や時差の影響が残ることも心配される。
文:totoONE編集部