[写真]=金田慎平、兼子愼一郎
■横浜F・マリノス
【プラス材料】
ここまで3勝3分1敗の勝ち点12と、着実にポイントを積み上げている。
序盤戦は負傷や出場停止、さらに新型コロナウイルス陽性などアクシデントに見舞われながらも、登録されているフィールドプレーヤー26人中24人を起用して戦い抜いた。約2週間のインターバル中にMF水沼宏太やFW宮市亮が復帰したのは明るい材料。
対戦相手のFC東京とは昨季2戦2勝と好相性で、特に終盤の11月6日に対戦した際は8-0という記録的な大勝を収めた。その再現に期待がかかる。
【マイナス材料】
開幕前のプレシーズンキャンプ中から選手の足並みが揃っておらず、今季は一度も登録選手全員で練習を実施できていない。
今節も主力選手のひとりであるFWマルコス・ジュニオールが間に合わない見込みで、トップ下の代役として期待されているMF吉尾海夏も別メニュー調整中。他にもコンディションが整っていない選手が数名いる状況で、台所事情は厳しい。
このFC東京戦を皮切りに3連戦となるだけに、次節以降を見据えながらの難しいマネジメントになりそうだ。
文:totoONE編集部
■FC東京
【プラス材料】
開幕戦こそ敗れたものの、前節は京都サンガF.C.に競り勝ち、リーグ戦3連勝を記録。JリーグYBCルヴァンカップを含めた直近の公式戦は4勝1分の負けなしで、アルベル・プッチ・オルトネダ新監督のもと、スタートダッシュに成功していると言えるだろう。
いずれの試合もすべて1点差。キャプテンのDF森重真人は「まだ自分たちのやりたいことやイメージしているところからは程遠い」と振り返るも、誰が出場しても粘り強さや勝負強さを体現し、結果にこだわることができている。それはプラス材料だ。
【マイナス材料】
今節の横浜F・マリノス戦からヴィッセル神戸、浦和レッズとACL出場クラブとの連戦が始まる。森重は「これまで(の勝利は)個の力で打開してきた部分が多かった。だが、力のあるチームとの対戦では経験値や完成度も求められるはず」と気を引き締める。その点ではまだまだ物足りず、マイナス材料だ。
特に横浜FMとの対戦は3連敗中。昨季はアウェイで0-8のショッキングな敗戦を喫している。ボールを保持する横浜FMと似たスタイルを志向するだけに、絶好の力試しの機会だが……。
文:totoONE編集部