[写真]=J.LEAGUE、金田慎平
■ヴィッセル神戸
【プラス材料】
前節のFC東京戦に敗れ、今季初の連敗を喫した。開幕から9試合で白星がない状況にプラス材料を見つけるのは難しい。
明るい材料としてはDF大﨑玲央、MF汰木康也、FWボージャン・クルキッチのコンディションが上がってきた点か。特にドリブルや裏抜けで攻撃を活性化させている汰木とB・クルキッチは存在感を増している。
また、第6節の京都サンガF.C.戦でDF初瀬亮がJ1初得点、FC東京戦ではMF山口蛍が今季初ゴールを決めた点もプラス材料と言える。
【マイナス材料】
リュイス・プラナグマ・ラモス暫定監督に移行後も勝ち星がなく、開幕9試合でいまだ勝利がない。
その原因はやはり守備だろう。リュイス体制下では守備陣形をコンパクトに保ち、セットプレーの守備も改善された。だが、結果的に2試合連続で3失点。相手の速い攻撃に翻弄される場面が見受けられた。
また、攻撃では2試合続けて先制点を決めながら、追加点が奪えないことで試合を難しいものにしている。エースFW大迫勇也の今季J1初ゴールが待ち遠しい。
文:totoONE編集部
■セレッソ大阪
【プラス材料】
ここまで2勝3分2敗と波に乗りきれていないが、チーム状態は悪くない。DFマテイ・ヨニッチとFWジェアン・パトリッキが第6節の川崎フロンターレ戦から試合に出場し、チームに新たな色を加えると同時に、ポジション争いを活性化させている。
また、ケガで戦線離脱中のMF清武弘嗣が復帰間近。今節、メンバー入りの可能性もある。
チームの生命線である前からのプレスは、川崎F戦で猛威を振るい4-1で快勝した。今節もポゼッションを武器とするヴィッセル神戸が相手だけに、川崎F戦の再現といきたい。
【マイナス材料】
ミッドウイークに行われた前節の柏レイソル戦は0-1の完封負け。川崎Fに快勝した勢いを維持できず、手痛い黒星を喫した。
FW山田寛人は「(川崎F戦と)同じやり方をしてしまった。毎回きれいに守備がはまるわけではない」と試合後に反省の弁を述べたが、プレスがはまらなかった時にどう戦うかは大きな課題。今節もポイントのひとつになりそうだ。
神戸はACL参戦前最後のリーグ戦。9試合未勝利の不名誉な記録に終止符を打つべく、並々ならぬ覚悟を持って向かってくる。それに打ち勝つ強いメンタリティも求められる。
文:totoONE編集部