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【インタビュー】「完璧」なインパクトでゴールを「確信」! チアゴ アウベスの推定60m弾がベストゴールを受賞

2022.04.12

[写真]=J.LEAGUE

 2・3月の『明治安田生命Jリーグ KONAMI月間ベストゴール』が発表され、J2はファジアーノ岡山に所属するFWチアゴ アウベスが受賞した。

 受賞したのはJ2第1節・ヴァンフォーレ甲府戦の52分に決まったゴール。自身のパスカットから推定60メートルの超ロングシュートを突き刺し、記念すべき岡山移籍後初ゴールとなった。「インパクトの感触が完璧で『これは決まった!』とすぐに確信した」という一発を振り返ってもらった。

取材・文=三島大輔(サッカーキング編集部)

――まずは2・3月の『明治安田生命Jリーグ KONAMI月間ベストゴール』受賞おめでとうございます!
チアゴ とても美しいゴールを決めることができて嬉しいです。GKが前に出ていれば遠目からでも常にゴールを狙っているので、それが結果につながって良かったです。また今回のような美しいゴールを決めることができればと思っています。

――開幕戦でのスーパーゴールを改めて振り返っていただけますか?
チアゴ 相手のセンターバックがボールを持った時に『ボランチにパスを出しそうだな』と感じました。中央を閉める守備をしていたのですが、一度サイドに行くそぶりをしてボランチに縦パスを入れやすい状況を作り出しました。その読み通りボールを奪うことができたので、あとはうまくコントロールしてシュートを打つだけでしたね。GKが前に出ていることは確認していたので、シュートを打つ際はもうボールしか見ていません。インパクトの感触が完璧で『これは決まった!』とすぐに確信しました。

――推定60メートルの超ロングシュートでした。ここまで遠い距離から決めたのは初めてですか?
チアゴ 以前にも何度か惜しいシーンはあったのですが、公式戦では初めて決めることができました。実はこの試合の前半にも同じくらいの距離から狙っています。足を滑らせてしまい外してしまったのですが、GKが前に出ていることは把握していたので、後半もチャレンジを続けました。しっかりと決めることができて良かったです。

――『明治安田生命Jリーグ KONAMI月間ベストゴール』を受賞できる自信もあったのではないでしょうか?
チアゴ ゴールが決まった瞬間はまずは仲間たちと喜び合い、この試合に勝つことだけに集中していました。帰宅してから家族や友人たちから多くのメッセージをもらい、その反響を知りました。『これはプスカシュ賞だ!』と言ってくれる友人もいましたね。『ベストゴールを受賞できたらいいな』とは思っていたので、受賞できてすごく嬉しいです!

――チアゴ選手の持ち味といえば、やはりパンチ力のある左足のシュートだと思います。いつ頃から身につけたものなのですか?
チアゴ これはなかなか説明するのが難しいですね……。小さい頃からいつも楽しくサッカーをやってきた積み重ねで自然に習得したものだと思っています。昔からとにかくシュートを打つことが好きでした。自分があまりにもシュートを打つので、友達はGKをやりたがりませんでした(笑)。

――ポジションはFW一筋ですか?
チアゴ そうですね、昔からよくゴールを決めていました。自分はブラジル・パラー州のクルーベ・ド・レモというクラブの出身なのですが、州大会の得点王になった経験もあります。その時は12試合で33得点を決めました。

――友達がGKをやりたがらない、12試合で33得点……。まだまだ“チアゴ伝説”はありそうですね。
チアゴ 自分があまりにもシュートを打つので、練習の時に仲間のGKから『おまえは強いシュートを打ちすぎだ!』と喧嘩になりかけたことがありました(笑)。自分はただシュート練習をしていただけなのですが、なぜか謝ったことがあります(笑)。でも、その後きちんと話して仲直りはしました! 遠くからでも近くからでも、とにかくシュートを打つのが好きでしたね。

――それはすごいですね(笑)。ちなみに子どもの頃に参考にしていた選手はいますか?
チアゴ フラメンゴのファンなので、ロマーリオのプレーやゴール集はよく見ていましたね。ペナルティエリア内でのポジショニングは世界一だと思います。どう動いて、どうゴールをするのかは参考にしていました。

――ポジションこそ違いますが、“パンチ力のある左足”といえばロベルト・カルロスかなと思うのですが?
チアゴ ちょっと自分とは比較できないですね(笑)。あのロケットのようなシュートは異次元だと思います(笑)。

――2・3月は7試合に出場して4得点と早くもJリーグでのキャリアハイに並びました。2016年には韓国の城南FCで19試合13得点という数値を残していますが、当時のような好感触を得ているのでしょうか?
チアゴ いい感触ですね。個人としては今季得点王を目指しているので、これからもゴールを重ねてキャリアハイを更新したいと思っています。ちなみに16年はシーズン途中で移籍をした上での成績です。今季全42試合に出場して、自分のゴールでチームをJ1に昇格させたいと思っています。

――では、最後にファン・サポーターへ意気込みとメッセージをお願いします。
チアゴ まずは最大の目標であるJ1昇格を成し遂げたいと思っています。強化部長の原靖さんからは『J1へ上がるための力になってほしい』と声をかけていただき、岡山への移籍を決めました。スタジアムでの雰囲気、ファン・サポーターの皆さんの感情は選手たちに伝わっていますし、それが大きなモチベーションになっています。これからも応援をしていただき、ともにJ1昇格を成し遂げましょう!

お知らせ

JリーグトップパートナーであるKONAMIのJリーグ公式モバイルゲーム『Jリーグクラブチャンピオンシップ』では、後日受賞選手が特別カードとして登場するなど、サッカーファンとゲームファンがともに楽しめる施策を実施しています。

By 三島大輔

サッカーキング編集部

サッカーキング編集部所属。 週刊J2&月刊J3 MC。Jリーグ&ブラジルサッカーウォッチャー。

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