[写真]=J.LEAGUE、宮地輝
■鹿島アントラーズ
【プラス材料】
前節の横浜F・マリノス戦に敗れて連勝は「5」でストップしたが、ミッドウィークに行われたJリーグYBCルヴァンカップのセレッソ大阪戦は3-1で快勝。大敗のショックを引きずることがなかったのは大きなプラス材料だ。
また、そのC大阪戦で1得点を含む2得点に絡んだFW上田綺世は、直近の公式戦6試合中4試合で得点と仕上がってきている。結果だけでなく、プレーそのものにも格の違いが感じられ、今節の名古屋グランパス戦でもカギを握る選手になるだろう。
リーグ戦で言えば、連勝が止まった後の大事な一戦になる。
【マイナス材料】
横浜FM戦では鹿島アントラーズのサッカーが抱える課題に直面した格好だ。
レネ・ヴァイラー監督は運動量やスプリントをベースに、縦に速いサッカーにトライしている。中3日、気温23度超えで迎えた横浜FM戦は序盤のチャンスを決めきれず消耗。終盤に先制点を奪われて試合は終わった。指揮官は「試合を読む力が必要」と話し、限りある体力の有効活用を求めた。
春を迎え、気温の上昇や連戦が増える中、この判断ができるかどうかがチームの浮沈を握る。
文:totoONE編集部
■名古屋グランパス
【プラス材料】
水曜日のJリーグYBCルヴァンカップは退場者を出して逆転負けを喫したが、中盤が3センターの「3-5-2」をうまく機能させたことには良い手応えを得たに違いない。
そこから中3日ではハードワークの部分を考慮して多少のメンバーの入れ替えはするだろうが、コンパクトかつ素早い攻守を可能にする新布陣を鹿島アントラーズ相手にもぶつけてくる可能性は十分にある。
カギを握るのは中盤の3人で、MFレオ・シルバとMF仙頭啓矢の能力をMF稲垣祥が生かす連係を水曜日同様に見せたい。
【マイナス材料】
3バックはサンフレッチェ広島相手に準備した形であり、それがどの相手にも機能するかは未知数な部分も大きい。成功体験を得たメンバーを継続させるにはこの連戦はあまりにも負荷が高く、選手の入れ替えでイメージが崩れる可能性もまた否定できないところだ。
そのためにもDF中谷進之介や稲垣らがうまくリーダーシップを発揮し、チームをまとめ上げられるかが重要課題。距離感だけでなく、メンタル面でも強固な組織を固め、難敵に挑みたい。
文:今井雄一朗