[写真]=J.LEAGUE、森優斗
■アビスパ福岡
【プラス材料】
昨季の対戦成績はアビスパ福岡が1勝1分と負けなし。「(セレッソ大阪に対して)やりにくさもやりやすさもなく、五分五分に持っていけると思う」と長谷部茂利監督。水曜日のJリーグYBCルヴァンカップで今季公式戦3勝目を挙げ、勢いに乗るか。
昨季も4月から5月にかけて公式戦11試合負けなしを記録しており、チームとしても良いイメージで今節を迎えているだろう。
ルヴァンカップのジュビロ磐田戦でFWルキアンとMF重廣卓也が今季初得点を挙げたこともプラス材料。特に古巣からゴールを奪ったルキアンには連続ゴールの期待も高まる。
【マイナス材料】
前節は後半アディショナルタイムに失点してサンフレッチェ広島に敗れた。今季は開幕戦の磐田戦でもリードしながら後半アディショナルタイムに同点に追いつかれており、試合の締めくくりで失点するケースが目立つ。そういった取りこぼしが勝ち点の積み重ねを妨げ、現在14位(勝ち点7)と残留を争う位置まで順位を下げている。
水曜日のルヴァンカップでは公式戦5試合ぶりの複数得点を挙げたが、リーグ戦1試合平均0.50得点というのも物足りない。
文:新甫條利子
■セレッソ大阪
【プラス材料】
攻撃陣の選手層が厚くなってきたのは大きなプラス材料だろう。前節のヴィッセル神戸戦でMF清武弘嗣がケガから復帰したほか、ミッドウィークに開催されたJリーグYBCルヴァンカップの鹿島アントラーズ戦ではFWアダム・タガートが今季初出場。試合を追うごとに状態を上げているFWジェアン・パトリッキを含め、監督はうれしい悩みを抱えている。
現在、リーグ戦のアウェイゲームは3連勝中。アビスパ福岡とはJ1での通算対戦成績が11勝2分5敗と相性が良いだけに、今節も白星を飾って連勝記録を伸ばしたい。
【マイナス材料】
陣容が整ってきた一方、MF乾貴士がクラブ独自の判断で公式戦6試合の出場停止処分を課された。これは第7節の柏レイソル戦で交代を告げられた際に小菊昭雄監督らコーチ陣の手を払いのけて不満の態度を示したことによるもので、戦力面で痛いのはもちろん、チームの一体感にヒビが入らないか不安が残る。
また、好調を維持していた左サイドバックのDF山中亮輔が神戸戦で負傷交代した。軽症というが、今節の出場は不透明。乾と山中、左サイドのレギュラー2人の不在が結果に影響するかもしれない。
文:totoONE編集部