[写真]=森優斗、兼子愼一郎
■ヴィッセル神戸
【プラス材料】
リーグ戦ではいまだ勝利がないものの、前節のガンバ大阪戦はDF菊池流帆の退場で数的不利になりながら終盤まで粘りある戦いができた。FW武藤嘉紀が決定機で決めきれていれば、違う結果になっていた可能性もある。ミゲル・アンヘル・ロティーナ監督の経験値を感じられる一戦だった。
プラス材料は、ケガでACLのグループステージを回避していたMFアンドレス・イニエスタが復帰したこと。前節は途中から出場して神プレーを連発。復帰2戦目はコンディションもさらに上がっているはずだ。
【マイナス材料】
最大のマイナス材料は、リーグ戦でいまだ白星がないという現実だろう。前節は退場者が出たことでプラン変更を強いられたとはいえ、あまり調子がよくなかったG大阪に0-2の完封負け。ACLで得た自信を“確信”に変えることはできなかった。
また、今節は菊池が出場停止。DF槙野智章やDF大﨑玲央などセンターバックの人材は豊富だが、対戦相手は速い攻撃を仕掛けてくるサガン鳥栖。対人に強い菊池の不在はやはり痛手と言うほかない。
文:totoONE編集部
■サガン鳥栖
【プラス材料】
前節のFC東京戦はポストやクロスバーに救われ、終盤にFKを決めて勝ち点3を獲得。順位も5位まで上がった。
今節の相手はリーグ戦いまだ未勝利のヴィッセル神戸だが、川井健太監督は「だからこそ全員が死に物狂いでくるだろう」と手綱を引き締める。
前節のMF堀米勇輝の得点で、今季の得点者が10人となった。川井監督は「相手は捕まえにくいだろう」と評価する。どこからでもゴールを狙うことができることが、今のサガン鳥栖のストロングポイントと言える。
【マイナス材料】
川井監督は「レギュラーは決まっていない」と言いきる。誰が出場しても狙った攻撃ができる自信の裏返しとも言えるが、経験豊富なDFファン・ソッコやDFジエゴらがベンチ外となることには一抹の不安を感じざるを得ない。
ここにきて、新型コロナウイルスの陽性者が2人出てしまった。誰が出ても戦えるだけの力は備えているだろうが、ベストな状態で臨めるとは言い難い。タレント集団の神戸にどのような戦いを見せてくれるのか楽しみであるが……。
文:totoONE編集部