[写真]=金田慎平、J.LEAGUE
■川崎フロンターレ
【プラス材料】
帰国後のコンディション調整が難しい中での一戦だったが、前節は清水エスパルスに2-0で勝利。相手の陣形を見ながら、人とボールが動くサッカーを展開した。「しっかりとボールを動かしたり、相手を見て、嫌がる位置にこまめにポジションを取りながらやってくれたと思います」と鬼木達監督も手応えを語った。
前節の勝利で首位の鹿島アントラーズとは勝ち点2差に縮まっている。1週間のインターバルで臨む一戦。1カ月ぶりとなる『等々力陸上競技場』でのゲームを白星で飾りたい。
【マイナス材料】
昨季の対戦では完封され、リーグ戦初黒星を喫した相手だ。守備組織に定評があるだけに、そこをどう攻略していくのか。
前節、ドリブルとパスで攻撃にアクセントをつけたDF車屋紳太郎は「誰かが思いきってボールを運ばないといけない。パスだけでは相手が崩れない」と試合後に語っている。パスをつなぎながら、ボックス内の侵入や幅を使っての揺さぶりなど大胆な攻撃でこじ開けたい。
古巣対決で燃えているFW遠野大弥の恩返し弾にも期待だ。
文:いしかわごう
■アビスパ福岡
【プラス材料】
昨季はリーグ戦で川崎フロンターレに初黒星をつけた。キャプテンのMF前寛之は「昨年は王者・川崎Fに勝利して、後半戦の勢いにつながった。今年の初対戦を楽しみにしている」と話す。
今季は勝ちきれない印象のアビスパ福岡だが、直近の公式戦は6試合負けなし。長谷部茂利監督は「負けないことが重要」とポジティブに捉える。
守備面ではリーグ最少タイの7失点と堅守が健在。第11節のFC東京戦では5ゴールと大量得点を挙げ、ストライカーの調子も上向きだ。
【マイナス材料】
FC東京戦は5-1で勝利したが、前節の湘南ベルマーレ戦はスコアレスドロー。リーグ戦12試合で複数得点を奪ったのは2試合のみで、無得点試合が8試合と決定力不足は続く。特に前節は10人の相手にもゴールをこじ開けることができなかった。
「ゴール前に入る回数、シュート本数を増やす必要がある」と前。前節のシュート数は6本。リーグ戦序盤は10本以上のシュートを放っていたが、第5節以降で2桁シュートを放ったのは5得点を奪ったFC東京戦だけ。チャンスの数を増やしたい。
文:新甫條利子