[写真]=鈴木颯太朗、金田慎平
■湘南ベルマーレ
【プラス材料】
前節のアビスパ福岡戦はスコアレスドローで決し、勝利とはならなかった。だが、序盤から主導権を握り、前半の終わりに10人となってもなおコンパクトかつ攻守に前向きな姿勢を緩めず、そうして3試合ぶりの無失点とともにつかんだ勝ち点1は意義深い。
立て続けに失点して大敗した第11節の清水エスパルス戦を思えば、自分たちのやるべきことを見つめ直したからこそ得られた結果と言える。
横浜F・マリノスとは昨季のホーム戦で0-1と敗れたものの、好ゲームを演じている。今節こそは結果を手にしたい。
【マイナス材料】
リーグ戦初勝利から1分2敗と、再び白星から遠ざかっている。
最重要課題は得点力に違いない。素早いパスワークで相手のプレスをかわし、ゴール前の勝負に持ち込むシーンは着実に増えているだけに、最後の精度を引き続き突き詰めたいところだ。前節退場したFW瀬川祐輔を出場停止で欠く中、ゴールとともに名乗りを上げるのは誰か。
横浜FMとの通算対戦成績は10勝4分25敗、ホーム戦でも4勝2分14敗と大きく負け越している。昨季も1分1敗と勝利がない。
文:隈元大吾
■横浜F・マリノス
【プラス材料】
湘南ベルマーレとのJ1での対戦成績は22勝3分7敗と大きく勝ち越しており、得意とする相手と言えるだろう。
今季の成績を見ても、横浜F・マリノスはここまで6勝3分2敗と白星が先行し、暫定ながら3位の好位置につけている。
リーグ最多の19得点を記録している自慢の攻撃力は健在で、特に新加入のFWアンデルソン・ロペスはここまで5ゴールを挙げて攻撃陣を牽引。リーグ戦3連勝を目指し、この一戦でも攻撃的なスタイルを貫く。
【マイナス材料】
開幕直後から負傷の連続に頭を悩ませ、ようやく駒が揃ったのが前節の名古屋グランパス戦だった。しかし、その試合でFWエウベルとDF岩田智輝が負傷交代を余儀なくされ、今節の出場は難しいだろう。
前者はウイングを主戦場とするチャンスメイカーで、後者はボランチとセンターバックをハイレベルでこなす守備のマルチロール。2選手の不在は大きな痛手となるだけに、戦力ダウンは避けられない。再び総合力を問われるゲームになりそうだ。
文:totoONE編集部