岡山、広島からFW永井龍の期限付き移籍加入を発表「昇格することしか考えていません」

　ファジアーノ岡山は4日、サンフレッチェ広島からFW永井龍が期限付き移籍で加入することを発表した。また、サンフレッチェ広島と対戦するすべての公式戦に出場することができないと併せて伝えている。

　現在31歳の永井はセレッソ大阪の育成組織出身で2010年にトップチープ昇格すると、2012年9月にパースグローリーFC（オーストラリア1部）へ期限付き移籍した。その後、名古屋グランパスや松本山雅FCなどでプレーし、2020年にサンフレッチェ広島へ加入。今シーズンはここまで公式戦13試合に出場し2ゴールを記録していた。

　永井はサンフレッチェ広島退団に際し、クラブ公式サイトで感謝のコメントを残している。

「ファジアーノ岡山に移籍する事になりました。サンフレッチェ広島に来て2年半、何一つチームに貢献できなかった事にすごく悔しい気持ちでいっぱいです。ですが、PKを外してもカバーしてくれたり、怪我をした時に相談にのってくれたり、ピッチの外ではバカを言い合える仲間。もう治らないと思った怪我を治してくれたトレーナー。FWとして成長させてくれた監督、コーチ、スタッフ。心の支えになってくれたマネージャー。自分のゲーフラや自分の番号のタオルを持って応援してくれたファンの方。ピッチで声援を聞く事はできませんでしたが、最後まで応援してくれた心強いサポーター。ここに来なければ出会えなかった沢山のファミリーに出会えました。それだけでここに来てよかったと思っています」

「怪我でサッカーをやめようと思った時もありましたが、今サッカーを続けていられるのは広島のみんなのおかげです。
岡山で活躍し昇格する事がみなさんへの恩返しになると思っています。頑張ってきます。2年半ありがとうございました」

　また永井はファジアーノ岡山加入に際し、クラブ公式サイトで意気込みを示している。

「初めまして。サンフレッチェ広島から来ました永井龍です。『龍』と書いて『りょう』と読みます。チームのために走り、チームのためにゴールを決めます。みなさんと一緒にJ1に昇格することしか考えていません。目標達成のためにともに頑張りましょう」

　なお、永井は7月7日からチームに合流し、背番号は『38』を着用するという。