実行委員会後のメディアブリーフィングに出席した野々村チェアマン
Jリーグは5日、臨時実行委員会を開催し、現在進めている声出し応援の段階的導入の方針、ならびに違反事例に対する再発防止の再確認等を全クラブと共有。実行委員会での共有内容に関して野々村芳和チェアマンが同日にメディアブリーフィングを開き、浦和サポーターの声出し問題などについて言及した。
野々村チェアマンは、浦和レッズの声出し問題について言及。同クラブの立花洋一社長から謝罪があったことを明かし、クラブとしてのスタンスと再発防止策が示されたことを受け、「今の政府の基本的対処方針のなかでどう進んでいくか、いままでJで進んだ道でみんなで協力してやっていこうと再確認した」ことを強調。その上で、第14節の鹿島戦(5月21日)、第19節のG大阪戦(7月2日)とガイドラインに反する行為があった浦和にペナルティを科す考えを示した。
ペナルティに関しては、今回の件(鹿島戦、G大阪戦)に関する運営責任を問う形で、2000万円を上限とする罰金処分を、そして今後も同様の問題が再発された場合には「無観客試合」、「勝ち点剥奪」もあるということを含めて、第三者委員会への諮問を通し、科すことを通告したとのこと。
また、野々村チェアマンは「一部のサポーターの中には、日本と欧米のスポーツシーンの状況に違和感を感じている人たちがいるとは想像する」と一定の理解を示しつつも、「Jリーグとしては政府の基本方針の中で少しでも緩和されることを目指していく」と主張。その一方で「基本的対処方針を大幅に変えてもらうような働き掛け」も行っていくことを宣言。「いくつかのエビデンスを持って、他業界の人たちも含めて前に進めていけるかを別の方法でやっていきたい」と力を込めた。
今回の件に関して浦和レッズは同日、サポーターによる“声を出しての応援行為”を謝罪し、再発防止に取り組む旨の声明を発表していた。
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By サッカーキング編集部
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