白熱の“神奈川ダービー”は劇的展開! [写真]=金田慎平
2022明治安田生命J1リーグ第24節が7日に行われ、川崎フロンターレと横浜F・マリノスが対戦した。
6位川崎Fは前節、ベンチ入り選手5人の内の3人がGKという非常事態の中、浦和レッズに敗戦。およそ1か月ぶりの勝利を目指し、この神奈川ダービーに臨む。一方、首位の横浜FMは前節、当時2位の鹿島アントラーズに2-0で勝利。9試合無敗でこの一戦に挑む。なお、この試合には日本代表の森保一監督も視察に訪れている。
14分、ジョアン・シミッチのパスに反応したマルシーニョが抜け出し、ドリブルで持ち運ぶ。中に折り返して最後は脇坂泰斗が狙う。
25分、谷口彰悟のサイドチェンジから右サイドの山根視来がダイレクトでクロス。最後はゴール前で待っていたレアンドロ・ダミアンが頭で押し込み、川崎Fが大きな先制点をもぎ取った。なお、L・ダミアンはこのゴールでJ1リーグ通算50得点目となった。
33分、数分前にL・ダミアンと接触し、右足を痛めた西村拓真が座り込んでしまい、プレー続行不可能に。マルコス・ジュニオールが代わってピッチに入る。
しかし45+3分、横浜FMが同点に追いつく。川崎Fの攻撃を跳ね返すと、エウベルがマルコス・ジュニオールとのワンツーで、相手陣内に侵入。仲川輝人にスルーパスを供給し、最後は仲川がループシュートを沈めた。
前半はこのまま終了。攻守の切り替えが早く、強度の高い一戦は、1-1のタイスコアで折り返す。
60分、川崎Fは相手ペナルティーエリア付近でボールを細かく繋ぎ、最後は家長昭博が左足でコースを狙ったシュート。だが、これは惜しくもゴールの上に外れた。
65分、横浜FMは相手陣内でボールを引っ掛け、ショートカウンターを発動。藤田譲瑠チマのスルーパスからエウベルがダイレクトではたき、最後は喜田拓也が左足シュート。しかし、これはポストにヒットし、逆転とはならず。
67分は川崎Fにチャンス。右サイドからのCKをジェジエウが合わせる。これは岩田智輝が防ぎ、そのこぼれ球をマルシーニョがフルパワーで蹴り込みにいくが、今度はエドゥアルドが決死のブロック。決定機を決め切れなかった。
75分、主審の木村博之にアクシデント。脚にトラブルが起き、急遽第4の審判である佐藤誠知が代理で残りの時間、主審を務めることとなった。なお、佐藤はこれまででJ1リーグで主審を務めた経験が無く、思わぬ形での“J1デビュー”に。なお、負傷した木村は第4の審判を残り時間まで務めることになった。
79分、またもプレーが中断。横浜FMの主将・喜田がヘディングで競り合った際、足を攣ってしまい、プレー続行不可能に。キャプテンマークをマルコス・ジュニオールに託し、山根陸と交代した。また、この交代と同時に水沼宏太もピッチに入った。
90+1分には、途中出場の小林悠がハーフボレーでゴールに迫るが、GK高丘が落ち着いてキャッチ。90+5分にはレオ・セアラが上手く相手と入れ替わり、チャンスを迎えるが、角度の無い所から打ったシュートはGKチョン・ソンリョンに防がれた。
しかし90+9分。足が攣って前線に配置されたジェジエウが、家長のクロスに合わせる。川崎Fが最後の最後で勝ち越す。
試合はこのまま終了。川崎Fが2試合ぶりの勝利を掴み、4位に浮上。今季の神奈川ダービーを1勝1敗とした。一方の横浜FMは5月21日以来、10試合ぶりの敗戦となった。
【得点者】
1-0 25分 レアンドロ・ダミアン(川崎F)
1-1 45+3分 仲川輝人(横浜FM)
2-1 90+9 ジェジエウ(川崎F)
【スターティングメンバー】
(川崎F)(4-3-3)
チョン・ソンリョン(GK);山根視来、ジェジエウ、谷口彰悟、橘田健人;ジョアン・シミッチ、脇坂泰斗(71分→瀬古樹)、チャナティップ(62分→遠野大弥);家長昭博、レアンドロ・ダミアン(90分→山村和也)、マルシーニョ(71分→小林悠)
(横浜FM)(4-2-1-3)
高丘陽平(GK);小池龍太、岩田智輝、エドゥアルド、永戸勝也;藤田譲瑠チマ、喜田拓也(82分→山根陸);西村拓真(34分→マルコス・ジュニオール);仲川輝人、アンデルソン・ロペス(63分→レオ・セアラ)、エウベル(82分→水沼宏太)
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By サッカーキング編集部
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