マテウスの強烈ミドルシュートが決勝弾に [写真]=J.LEAGUE via Getty Images
明治安田生命J1リーグ第26節が19日に行われ、名古屋グランパスとジュビロ磐田が対戦した。
今節唯一の金曜開催となった一戦。名古屋はリーグ戦に限定すると現在3試合負けなしとなっているものの、JリーグYBCルヴァンカップではプライムステージ準々決勝で浦和レッズに2戦合計1-4で敗れた。今節では、6日に開催された第24節浦和戦以来の白星を目指す。スターティングメンバーには中谷進之介、マテウス・カストロ、相馬勇紀らが並んだ。
一方、現在2連敗中の磐田は前節終了時点で最下位に沈んでいる。14日には伊藤彰監督と鈴木秀人トップチームマネジメント部長の解任を発表。17日付で渋谷洋樹ヘッドコーチを新監督として迎え入れることを発表していた。渋谷体制となってからの初陣には、遠藤保仁、上原力也、伊藤槙人らがスタメン入り。ワントップは大津祐樹が務めている。
試合の均衡が破れたのは19分。右サイドからペナルティエリア右側の深い位置に侵入した森下龍矢がマイナスへ折り返すと、永井謙佑がダイレクトで合わせる。このシュートはGKに阻まれたものの、こぼれ球はマテウスの元へ。マテウスはペナルティエリア手前の位置から左足を振り抜くと、強烈な一撃がGK三浦龍輝の手をかすめてネットを揺らした。
30分には名古屋にビッグチャンス。永井の中央突破は相手DFに止められたものの、クリアボールは永井に当たって左サイドの高い位置へ。磐田守備陣の処理が中途半端になったところを相馬が見逃さず、そのままペナルティエリアへ侵入。最後は右足で巻いたシュートを狙ったが、シュートは枠を外れてしまった。
後半に入っても名古屋がチャンスを作り続ける。58分、右サイドでのパス回しから前進し、中央の重廣卓也は永井へボールを付ける。このパスはDFにカットされたものの、こぼれ球に反応した重廣が相手DFをかわしてペナルティエリアに侵入。左足でニア上を狙ったが、シュートは枠を捉えきれず。63分には左コーナーキックを中谷が頭で狙うも、GK三浦に阻まれる。
85分には名古屋に決定機。カウンターの流れでレオナルドが左から持ち運び、ペナルティエリアへ進入する。横はへ送ると、ボールは中央で待っていたマテウスの元へ。マテウスはシュートではなく横へのパスを選択し、走り込んでいた森下がダイレクトシュート。GK三浦を破って追加点かと思われたが、ラインカバーに入っていた松本昌也がクリアし、追加点を許さない。
試合終了間際には磐田にもチャンスが。左からアーリークロスを放り込むと、途中出場の杉本健勇がヘディングでファーサイドへ。鈴木雄斗がボレーシュートを狙ったが、シュートはGKランゲラックのセービングに防がれた。
試合はこのままタイムアップ。名古屋はこれでリーグ戦4戦負けなし、2試合ぶりに白星を飾り、着実に勝ち点を積み上げることに成功。一方、磐田は渋谷監督の初陣を勝利で飾ることはできなかった。
次節も名古屋はホームの連戦となり、27日にガンバ大阪と対戦する。一方、磐田の次戦は9月3日に行われ、ホームに柏レイソルを迎える。
【得点者】
1-0 19分 マテウス・カストロ(名古屋グランパス)
【スターティングメンバー】
名古屋グランパス(3-4-2-1)
GK:ランゲラック
DF:中谷進之介、藤井陽也、丸山祐市
MF:森下龍矢、稲垣祥、レオ・シルバ、相馬勇紀、マテウス・カストロ(90+1分 永木亮太)、重廣卓也(72分 仙頭啓矢)
FW:永井謙佑(76分 レオナルド)
ジュビロ磐田(3-4-2-1)
GK:三浦龍輝
DF:山本義道、伊藤槙人、小川大貴
MF:鈴木雄斗、遠藤保仁(58分 鹿沼直生)、山本康裕(58分 大森晃太郎)、松本昌也、上原力也(84分 ジャーメイン良)、金子翔太(76分 ファビアン・ゴンザレス)
FW:大津祐樹(58分 杉本健勇)
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