日本で強化合宿実施のU-19ベトナム代表、“Jユース王者”C大阪U-18と対戦！

　8月22日、U-19ベトナム代表とセレッソ大阪U-18による練習試合が行われた。

　C大阪のトップパートナーであるヤンマーは、2015年からベトナム国内で多大な影響力を誇るサッカーベトナム代表のオフィシャルパートナーに就任し、天然芝グラウンドの整備をはじめとした練習環境の改善による代表チームの強化に貢献している。今回は継続的にベトナムサッカーをサポートするヤンマーの協力のもと、U-19ベトナム代表の日本合宿が実現した。滞在期間は約2週間でC大阪U-18、U-19日本代表、大阪産業大学と練習試合を実施。来月中旬に開幕する『AFC U-20アジアカップウズベキスタン2023』に向け、19歳以下の30選手で来日し、絶好の強化合宿に臨んだ。

　C大阪U-18との一戦はJグリーン堺にて、30分×3本の形式で行われた。キックオフ前にはセレモニーを実施。育成世代の国際交流を支援するため、ヤンマーから両チームにC大阪のホームスタジアムがある長居公園に先ごろオープンした『チームラボ ボタニカルガーデン 大阪』の招待券が贈呈された。

[写真]=吉田孝光

　1本目は一進一退の攻防が続く中、26分にFWグェン・クック・ベトが均衡を破るゴールを決め、U-19ベトナム代表が先制に成功する。そのわずか2分後の28分にも、抜け出したグェン・クック・ベトがGKとの1対1を制してリードを広げる。「セルヒオ・アグエロとクリスティアーノ・ロナウドが好きで参考にしている」というグェン・クック・ベトは「自分の持ち味は動き出しとシュート。セレッソという日本の強豪クラブに対して、2得点を決めることができて嬉しい」と振り返った。

[写真]=吉田孝光

　今夏行われた『第46回 日本クラブユースサッカー選手権大会』で優勝したC大阪U-18も反撃に出る。2本目の立ち上がり6分にセットプレーの流れからキャプテンのDF川合陽が決めると、23分には和田健士朗が強烈なシュートを突き刺して同点に。続く26分にはMF若野来成が相手のミスを見逃さずにゴールネットを揺らし、2本目を終えてC大阪U-18が逆転に成功する。3本目の10分に若野がこの試合2得点目を奪うと、14分にはFW金本毅騎がダメ押しとなる追加点をマーク。合計スコア5-2でC大阪U-18が逆転勝利を飾った。

[写真]=吉田孝光

　U-19ベトナム代表の10番を背負うMFクヤット・バン・カンは「結果的には残念だったが、ヤンマーの協力があり日本で試合ができたことにとても感謝している。これからもぜひサポートをお願いしたい」とコメント。2得点のグェン・クック・ベトは「素晴らしい練習施設や食事を用意してくれて感謝している。夢は海外でプレーすること。その夢の実現のために、所属クラブで日々頑張っていきたい」とさらなる成長を誓った。

[写真]=吉田孝光

取材・文＝三島大輔

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