明治安田生命J1リーグ第29節が10日に行われ、降格圏の17位に位置するヴィッセル神戸が本拠地ノエスタで10位の名古屋グランパスを迎え撃った。
前半はホームの神戸がボールを保持していたものの、名古屋の長谷川健太監督が「ボールを持たれても深いところまで入られることはなかった」と、試合後に振り返ったように、決定的なチャンスは許さなかった。
一方、チームの中軸であるマテウス・カストロを欠く名古屋はカウンターで応戦。前半終了間際には高い位置でのボール奪取から最後はボックス中央に侵入した稲垣祥が左足でシュートを放ったが枠を捉えきれなかった。
ゴールレスのまま迎えた後半、先に動いたのはホームの神戸。吉田孝行監督は右サイドバックの山川哲史に代えて郷家友太を右サイドの高い位置に起き、飯野七聖を一列下げて得点を奪いにかかる。時間の経過とともに後半はよりオープンな展開となり、お互いにゴール前でのチャンスは増えたが、両守護神の好守などもあり、試合は0-0のまま終了を迎えた。
試合後、長谷川監督が「しっかり集中して戦えたと思う。攻撃も何回かチャンスがあったが、痛み分け。引き分けは妥当な結果で、アウェイでの勝ち点1は悪い結果ではなかったと思っている」と振り返った通り、どちらに転んでもおかしくない試合は勝ち点1を分け合う結果に。
対する神戸の吉田監督は「勝ち点3を取れなかったことはサポーターの方に申し訳ない。ただ、手を抜いた選手はいないですし、戦う姿勢は見せてくれたと思う。とはいえ、勝たなければサポーターの方もお金を出して応援してくれているので申し訳ないですし、この勝ち点1を次の試合では「3」に変えられるように頑張っていきたいです。クラブ、サポーター一丸となって次の試合に臨みたいなと思います」とコメント。サポーターへの謝辞と共に次戦に向けた決意を口にした。
神戸は次節、14日(水)にホームでFC東京と対戦し、週末には残留を争うガンバ大阪との一戦に臨む。一方の名古屋は、14日(水)に川崎フロンターレ、17日(土)にサンフレッチェ広島と、代表ウィークまで上位陣との連戦が続く日程となっている。
【スターティングメンバー】
神戸(4-4-2)
GK:飯倉大樹
DF:山川哲史(46分 郷家友太)、菊池流帆、マテウス・トゥーレル、酒井高徳
MF:飯野七聖、山口蛍、大﨑玲央、汰木康也
FW:佐々木大樹(84分 初瀬亮)、武藤嘉紀
名古屋(3-4-2-1)
GK:ランゲラック
DF:丸山祐市、藤井陽也、中谷進之介
MF:森下龍矢、稲垣祥、レオ・シルバ(80分 永木亮太)、相馬勇紀;重廣卓也(80分 柿谷曜一朗)、仙頭啓矢(60分 内田宅哉)
FW:永井謙佑(75分 レオナルド)
By サッカーキング編集部
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