川崎Fのリーグ3連覇は叶わず…鬼木監督「いろんなところで取りこぼした事実がある」

　明治安田生命J1リーグ最終節が5日に行われ、首位の横浜F・マリノスを勝ち点2差で追いかける川崎フロンターレはFC東京との“多摩川クラシコ”に臨み、前半に退場者を出しながらも2－3で勝利。しかし、同日の試合で横浜FMが勝利を収めたため、川崎Fのリーグ3連覇の夢は潰えた。

　試合後、記者会見に臨んだ川崎Fの鬼木達監督は「優勝争いができる環境でやれたことを非常にうれしく思います」とコメント。その上で、「アウェイでありながらホームのような雰囲気をサポーターに作ってくれた」サポーターと、「それに応えようと必死で戦ってくれた」選手たちに感謝し、試合内容に関しては「ひとり少なかくなってからも自分たちらしさを出してくれた。やるべきことを最後の最後までやってくれた」と、満足感を示した。

　しかし、その一方で「リーグ戦は年間を通してのものなので、いろんなところで取りこぼした事実がある」とも語り、「ひとつの勝敗のところもそうですし、得点、得失点のところも、もっと取れたり防げたりした。今日の試合だけでなく、リーグの結果というのは年間を通してのものなので、そこを詰めていく必要があるのかなと思う」とも主張。　「ラストゲームで勝って悔し泣きをしないといけない。仕方のないことだけど、1年の積み重ねなので受け止めて真摯にやっていきたい」と続け、悔しさを滲ませた。

　また、ケガ人やコロナ禍の難しさがあったことも認めつつ、「もっとレベルの高い状況の中でやるという意味では、いろんなところで刺激が必要なのかもしれない」と、自身のマネジメントについても言及。最後は、「今日のようなゲームを見せられると自分自身も感動しましたし、今日のようなゲームをベースに、勝利への執着心もあったと思うので、それを常に出せるように、最後の最後だけでなく全部やれるような、そんなチームにしていけたらなと思います」と、来季を見据えた。