2022Jリーグアジアチャレンジの初戦が12日に行われ、ブリーラム・ユナイテッドと北海道コンサドーレ札幌が対戦した。
3年ぶり4回目の開催となる今季はタイで行われ、同国代表MFチャナティップを擁する川崎フロンターレ、同スパチョークを擁する札幌が参戦している。ブリーラムから期限付き移籍中だったスパチョークは、キックオフと同時に札幌への完全移籍が発表され、キャプテンマークを巻いて先発。中村桐耶や西野奨太、井川空、田中宏武、藤村怜らもスタメンに名を連ねた。
試合の均衡が破れたのは7分、石井正忠監督率いるブリーラムが先制する。札幌DFラインの背後を狙うと、飛び出して対応したGK中野小次郎のクリアが中途半端になり、左サイドでボールを拾ったアユブ・マシカが遠い位置からゴールを直接狙う。正確な一撃はそのままゴールに吸い込まれた。9分にはブリーラムが点差を広げる。左サイドからマシカがゴールに向かう低く鋭いクロスを送り、中村のオウンゴールを誘った。
いきなり2点ビハインドとなった札幌は、14分に1点を返す。素早い中央突破でファイナルサードに突入し、小柏剛がペナルティエリア内でスパチョークのスルーパスを収める。右足を振り抜き、ゴール左下へと流し込んだ。さらに16分、札幌が試合を振り出しに戻す。ゴール前のこぼれ球に反応したルーカス・フェルナンデスのシュートは相手GKの好セーブに阻まれたが、さらにそのこぼれ球を藤村が押し込んだ。
2-2で折り返すと、61分にブリーラムが勝ち越しに成功する。フランク・カスタネダがスルーパスに抜け出して札幌DFラインの背後をとり、ペナルティエリア左から折り返す。このボールをゴール前のアーティット・ブーチンダーが押し込んだ。
スパチョークの弟スパナト・ムエンターや元横浜F・マリノスのティーラトン・ブンマタンらを投入したブリーラムは、66分にリードを広げる。ロンサナ・ドゥンブヤが敵陣深い位置で中村のミスパスをインターセプト。そのままペナルティエリア内まで運ぶと、相手GK中野との一対一を制してゴールネットを揺らした。
小野伸二らも投入した札幌は複数の決定機を迎えながらもチャンスを生かせない。すると、86分にブリーラムが試合を決定づける5点目を獲得する。ペナルティエリア手前でボールを受けたスパチャイ・チャイデドが右足を振り抜くと、ボールは相手DFに当たって起動が変化。クロスバーにも当たってゴールに吸い込まれた。
試合はこのまま終了し、ブリーラムが5-2で札幌を下した。次戦は15日に行われ、札幌と川崎Fがタイの『サンダードーム・スタジアム』で対戦する。
【スコア】
ブリーラム・ユナイテッド 5-2 北海道コンサドーレ札幌
【得点者】
1-0 7分 アユブ・マシカ(ブリーラム)
2-0 9分 オウンゴール(ブリーラム)
2-1 14分 小柏剛(札幌)
2-2 16分 藤村怜(札幌)
3-2 61分 アーティット・ブーチンダー(ブリーラム)
4-2 66分 ロンサナ・ドゥンブヤ(ブリーラム)
5-2 86分 スパチャイ・チャイデド(ブリーラム)
By サッカーキング編集部
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