京都が参入プレーオフの末、J1残留を決めた [写真]=金田慎平
2022シーズンのJ1参入プレーオフが13日に行われ、京都サンガF.C.とロアッソ熊本が対戦した。
2019シーズンの湘南ベルマーレvs徳島ヴォルティス以来、3シーズンぶりの復活となったJ1参入プレーオフ。今季は12年ぶりのJ1を戦い、リーグ16位だった京都と、4年ぶりのJ2復帰を果たし、同リーグ4位でトーナメントを勝ち上がってきた熊本の対戦になった。
京都は引き分け以上、熊本は勝利で来季のJ1リーグを戦う資格を得ることが出来る。通算の対戦成績は、京都の11勝3分2敗。勝負の行方は果たして。
雨が降る中でキックオフを迎えた試合は、6分に平川怜が初めての枠内シュートで熊本がゴールを脅かす。18分にもテンポ良いパス回しから、最後は坂本亘基がフィニッシュするが、相手DF麻田将吾にブロックされた。
京都も22分、右サイドで白井康介が突破し、クロスを供給。奥で松田天馬が待っていたが、相手DFが先に触れ、CKに逃れた。
37分には再び熊本。左サイドからチャンスを作ると、最後は竹本雄飛が強烈なショット。だが、京都DF陣も身体を張った守備で得点を許さない。直後にはカウンターを発動し、最後は杉山直宏が高精度のミドルを放つが、GK上福元直人のナイスセーブで先制出来ず。
すると39分。松田天馬のループパスに抜け出した豊川雄太が左足で少し浮かせ、劣勢だった京都がワンチャンスをモノにし、先制に成功。すでにアドバンテージを持っている京都がJ1残留に一歩前進した。
前半はこのまま終了。京都が1点リードで45分を終えた。仮にこのスコアのまま試合を終えれば、京都がJ1残留、熊本はJ2残留となる。
後半開始早々、京都に追加点のチャンス。フィフティー・フィフティーのボールを拾った川崎颯太がコースを狙ったシュート。しかし、相手GK佐藤優也の好セーブに防がれ、直後のCKも相手DFのクリアに遭った。51分にも自陣から相手プレスをはがし、左サイドへ展開。最後は福岡慎平が飛び込むが、シュートは枠を外れた。53分にも、再び川崎がミドルシュートを放つなど、後半のスタートは京都優勢でゲームが進んだ。
熊本のチャンスは55分。左サイドで攻撃を展開し、最後は杉山がヘッドでゴールを脅かすが、GK上福元が防ぐ。京都に再びのチャンスは62分。武田将平が、セカンドボールをダイレクトで強烈なショットを放ったが、追加点とはならず。
しかし68分。右サイドで得たCKで河原創が精度の高いボールを供給すると、最後はイヨハ理ヘンリーが頭で流し込み、同点に追いついた。逆転すればJ1昇格となり、勢いをつけるゴールとなった。
なお、80分にはこの日の入場者数が発表。1万8207人が訪れ、「サンガスタジアム by KYOCERA」の歴代最多入場者数の記録を更新した。
アディショナルタイムには熊本にビッグチャンス。左CKからのこぼれ球をシュートするが、途中出場のピーター・ウタカが顔で決死のブロック。この後のショットもポストにヒットし、逆転ゴールならず。
試合はこのまま終了。引き分けに終わり、レギュレーションの結果、京都のJ1残留が決定。熊本は2年連続昇格まであと一歩と迫り、躍進のシーズンとなったが、わずかに及ばなかった。
【スターティングメンバー】
(京都)
上福元直人(GK);麻田将吾、白井康介、荻原拓也(70分→本多勇喜)、井上黎生人;福岡慎平(89分→宮吉拓実)、武田将平、松田天馬(70分→佐藤響)、川崎颯太;山崎凌吾(70分→ピーター・ウタカ)、豊川雄太(61分→金子大毅)
(熊本)
佐藤優也(GK);黒木晃平(75分→阿部海斗)、菅田真啓、イヨハ理ヘンリー;三島頌平(75分→藤田一途)、河原創、竹本雄飛;杉山直宏(88分→土信田悠生)、平川怜、高橋利樹(75分→粟飯原尚平)
【試合結果】
京都 1-1 熊本
【得点者】
39分 1-0 豊川雄太(京都)
68分 1-1 イヨハ理ヘンリー(熊本)
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By サッカーキング編集部
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