神戸FW武藤 [写真]=J.LEAGUE
2023シーズンのJ1開幕まで1カ月を切り、各クラブのキャンプも終盤に差し掛かりつつある。昨季まさかのJ1残留争いに巻き込まれ、最終的に13位でフィニッシュしたヴィッセル神戸も29日で沖縄キャンプが終了。2月からは本拠地の神戸に戻って調整し、4日には松本山雅FCとのプレシーズンマッチに臨むことになっている。
昨季の停滞感を打破し、2021年の3位を上回る結果を残すためにも、今季は開幕ダッシュが必要不可欠だ。2022年は総得点35と、優勝した横浜F・マリノスに比べてゴール数が半分にとどまったことを考えると、FW陣はさらなる奮起が求められる。昨季はケガもあり、26試合出場6ゴールと物足りなさを残した武藤嘉紀も、「今年は汚名返上したい」と目をギラつかせている。
「去年、26試合はこなしましたけど、大きなケガを2度してしまって、本当にギリギリのところでやっていた試合も多かったので、自分のパフォーマンスも上がり切らなかったですし、決定機を逃すことも多々あり、チームに迷惑をかけてしまった。今年、チームがもう一個、上のレベルに行くためには、自分自身の得点王のタイトルが必要。自分にプレッシャーをかけてゴールを量産したいと思っています」と今年31歳になる点取屋は再ブレイクを誓った。
彼が改めて闘争心を燃やす原動力の1つになったのが、FIFAワールドカップカタール2022での日本代表の健闘だ。本大会では前田大然や浅野拓磨といった前線からのプレスを厭わない泥臭いタイプの2人が揃ってゴールを奪った。
ちょうど1年前の国内組合宿に参加し、EAFF E-1選手権にも招集された武藤も彼らのように大仕事をやってのけるチャンスがありながら、掴みきれなかった。だからこそ、「もっともっとやらなければいけない」と自分を奮い立たせたに違いない。
「W杯に出た前線の選手たちは本当に戦えていましたし、みんな犠牲心を持ってチームのために走っていた。リスペクトする部分は大いにありました。あの姿を見ていたら、自分に通じるところがあるし、『できる』という気持ちにもなりました。でも、僕はメンバーに選ばれずにテレビの前で見ていた。その悔しさは、やはりありました。代表選手が活躍していて、『心から嬉しい』だけで終わってしまっては上のレベルに上がることはできない。悔しい気持ちをバネにしてもう1回、Jリーグで得点を量産して、代表に戻りたい。大きな目標を掲げて、そこに突き進んでいって、自分とチームの結果もついてくればベストなのかなと思います」と今年の武藤は鼻息が荒い。
そのために、オフシーズンもフィジカルを1から見直したという。個人トレーナーとともに爆発力を発揮し、スピードを維持できる状態になるように土台作りに注力。これまで以上に走り込みもしたようだ。
そのうえで、1月の始動を迎え、沖縄キャンプでも可能な限り、自身を追い込んだ。ポジションが最前線なのか、右サイドなのかはふたを開けて見なければ分からないが、どちらにしても「チームを勝たせるゴール」というのを最優先にプレーしていく覚悟だ。
「やはりゴールに対して貪欲になることが重要ですね。最後のところでパスを選択してしまったり、打ち切れずに終わる形が昨年はちょっと多かった。難しいところですけど、エゴとチームプレーのギリギリなところを攻めて、最良の感覚を掴んでいかなければいけないと思ってます。それと本当にケガには気を付けないといけない。自分が離脱している間にライバルの選手たちが得点を重ねてしまったら得点王は難しくなる。1年間通して大きなケガなく戦うことが大前提になりますね」
1年通してフル稼働でき、数字もついてくれば、神戸が昨季のような残留争いに巻き込まれることはあり得ないはず。同じくカタールW杯代表落選から這い上がろうとしている大迫勇也とともに、2人が攻撃陣をけん引していくことが成功への早道だと言っていい。
「昨年は残留争いし始めてから僕らの目の色が変わったと周りから思われていますけど、それではいけない。目の前の1試合1試合に勝つ気持ちを持ち続けることが大切だし、技術うんぬんよりも戦う姿勢が重要になってくる。今のチームには経験豊富な選手がいるからこそ、より厳しく言い合っていかないといけない。僕もそう仕向けていきたいです」
その言葉通り、武藤が自らアクションを起こし、チームをリードしていくような存在になってくれれば、確実に雰囲気も変わるだろう。槙野智章という場を盛り上げられる明るいキャラクターを失った今、誰かがそれをやらなければいけない。優等生的なイメージが強かった武藤もここで一皮むけて、ピッチ内外で大いに弾けてほしいものである。
取材・文=元川悦子
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By 元川悦子