徳島GK松澤香輝、仙台への期限付き移籍が決定「必ず成長してきます」

　徳島ヴォルティスに所属するGK松澤香輝が、ベガルタ仙台へ期限付き移籍がすることが決定した。9日、両クラブが発表している。移籍期間は2024年1月31日までで、仙台での背番号は「45」に決まった。なお、同選手は徳島と対戦する全ての公式戦に出場できない。

　松澤は1992年4月3日生まれの30歳。流通経済大学付属柏高校から早稲田大学を経て2015年にヴィッセル神戸へ加入し、2017年から徳島でプレーしている。昨シーズンは公式戦5試合出場を果たしたが、今シーズンはここまでのリーグ戦3試合でベンチ外となっていた。

　期限付き移籍が決定した松澤は徳島のクラブ公式サイトで以下のようにコメントを発表している。

「このたび、ベガルタ仙台へ期限付き移籍することになりました。徳島に長く在籍し、たくさんの愛情をいただいてきた自分にとってこのリリースコメントを考えることが本当に苦しく辛いことで、今でもお世話になった方々の顔が浮かんできます。徳島では数えきれないほどの特別な経験をしてきました。その中でも2019シーズンのプレーオフで昇格を逃し、悔しい経験を乗り越えて掴んだ2020シーズンのJ2優勝とJ1昇格。そして昨シーズンのプロ8年目での公式戦デビュー。ヴィッセル神戸を契約満了となり、拾ってもらったこの徳島ヴォルティスというクラブでたくさんのことを、たくさんの人のおかげで経験することができました」

「仲間のために走る。仲間のミスをみんなでカバーする。出てる選手が出れない選手の想いを背負ってプレーする。みんなが同じ想いで戦うことがどれだけ大事で、その一体感がどれほどのパワーを生むのか。そんな大切なことをこのクラブに教えてもらいました。ただ、今シーズンは全くチームの力になれず、この1カ月は個人的には本当に苦しい状況が続いていました。そんな中でベガルタ仙台からオファーをいただきました。多くのゴールキーパーがいるにもかかわらず、僕を必要としてくれたこと。その気持ちに応えたかったというのが今回移籍を決断した理由です」

「このタイミングで徳島を離れることになりますが、僕にとってこれからも大好きなクラブで大好きな街であることに変わりはありません。必ず成長してきます。皆さんに活躍を届けられるように新天地で頑張ります。どんな時も僕を応援し、後押ししてくださったサポーターの皆さま、本当にありがとうございました」

　そして、加入する仙台のクラブ公式サイトでも同選手は以下のようにコメントしている。

「徳島ヴォルティスから期限付き移籍で加入する松澤香輝です。ベガルタ仙台というすばらしいクラブに加入できたことを大変うれしく思います。自分を必要としてくれたクラブの目標であるJ1昇格をファン、サポーターのみなさまと共に勝ち取れるよう全力で戦います。熱い応援よろしくお願いします」