FOLLOW US

横浜FMの10番、マルコス・ジュニオールの“献身性”「僕はチームが勝つためにプレーする」

2023.04.08

札幌戦で同点ゴールを決めたマルコス・ジュニオール [写真]=兼子愼一郎

 横浜F・マリノスの“10番”に、待望の今季公式戦初ゴールが生まれた。

 2023年4月5日、JリーグYBCルヴァンカップ・Aグループ第3節の北海道コンサドーレ札幌戦が行われた。直近の明治安田生命J1リーグ第6節のセレッソ大阪戦からスターティングメンバー全員を入れ替えて臨んだこの試合に、マルコス・ジュニオールはキャプテンマークを巻いてピッチに立った。吉尾海夏との2シャドーと言えるような位置で先発出場すると、1点ビハインドで迎えた10分に待望の瞬間が訪れる。ハーフライン手前でボールを引き取った吉尾が背後のスペースへボールを送ると、抜け出したヤン・マテウスがダイレクトで中央へパス。マルコスのファーストタッチは流れたものの、飛び出してきた相手GKを見て右足を振り、ボールは相手選手に当たってゴールに吸い込まれた。

「今日の試合に関してはセンターフォワード(CF)に近いポジションでプレーしていたので、両サイドのウインガーからクロスが来ることを頭に入れ、常にゴール前にポジションを取っていました。思った通り良いクロスが来て、ちょっと(トラップが)長くなってしまいましたが、その後うまくトラップを処理できて、流し込めたので良かったです」

 このようにゴールシーンを振り返ったマルコスは「長い間、流れの中で点を決めることができていなかったので、ホッとした気持ちと嬉しさがありました」と率直な心境も口にした。マルコスがこう語るのも無理はない。昨シーズンはJ1でのゴールはなく、公式戦全体で見てもAFCチャンピオンズリーグ(ACL)・グループステージ第4節のホアンアイン・ザライ(ベトナム)戦で決めたPKの1得点のみ。流れの中での得点は、2021年8月21日に行われたJ1第25節のベガルタ仙台戦まで遡る。2点リードで迎えた67分、水沼宏太のプレスから最前線でボールを奪うと、レオ・セアラ(現:セレッソ大阪)からの折り返しを右足で流し込んでいた。

 1年半以上も流れの中での得点から遠ざかっていたのだから、マルコスの安堵は我々の想像を遥かに超えているのだろう。「なかなかゴールを決められていない期間が長く、非常に苦労した昨シーズンでした。ゴールが入っていく瞬間、走馬灯のように辛い日々が蘇ってきました」という言葉に嘘偽りはない。昨シーズン序盤は負傷に悩まされた。マルコス不在の中でチームは西村拓真がトップ下として急速にフィットし、気がつけば背番号10はベンチを温める試合も少なくはなく、外国籍選手のベンチ入り枠の関係でメンバー外となる試合もあった。

 けれども、個人として苦しいシーズンを過ごしながらもマルコスの“献身性”は変わらなかった。途中からピッチに立てばフルスロットルで試合に入り、チームが負けている時には周囲の選手への激励も欠かさない。今季もここまでJ1の6試合では西村がスターターとしてピッチに立ち、マルコスは全試合で途中出場となっている。それでも、ルヴァンカップはここまで全3試合にスタメン出場。第2節のサガン鳥栖戦では多くのチャンスを迎えながら、GK朴一圭の好セーブもあってゴールネットは揺らせなかった。このような状況の中、ルヴァンカップの3戦目で生まれた待望の初ゴール。「去年とはまた違うマルコスが見せられるのではないかと思います」と笑みをこぼした。

 元々、マルコスはゴール前でのセンスがピカイチの選手だ。横浜FMが15シーズンぶり4度目のJ1制覇を成し遂げた2019シーズンは15ゴールを挙げ、チームメイトの仲川輝人(現:FC東京)と2人で得点王を受賞。2020シーズンはJ1で11ゴール、2021シーズンはJ1で9ゴールを挙げていた。もちろん、チームでPKキッカーを任されている影響もある。だが、シュートスキルは抜群で、2019シーズンはCFのポジションで類稀な嗅覚を見せつけていた時期もあった。

 マルコスにはゴールが似合う。ただ、横浜FMの背番号10を最も的確に表す言葉は“献身性”なのかもしれない。今後の得点量産については「そのためにベストを尽くします」と語ったが、即座にフォア・ザ・チームの精神を見せつけるように以下の言葉を続けた。

「個人的にゴールを決めることができても、チームが負けてしまっては意味がありません。チームのことを第一に考えて、勝利に貢献するためのプレーをどんどんしていきたいです。僕はチームが勝つためにプレーしていきます」

 札幌戦を2-1と白星で終えた横浜FMは、8日に次節のJ1で横浜FCとの“ダービー”を戦う。スタートからピッチに立つことも予想されているマルコスは、ピッチ上でその“献身性”を見せながら、チームを勝利へと導くゴールを狙う。

取材・文=榊原拓海

【PR】 WINNERでJリーグをさらに面白く!

WINNER J.LEAGUE 2024

サッカーキング編集部が注目カードを大予想! アナタはどんな試合結果を予想する?

堅実さ重視、大穴狙い、推しクラブ一択……1試合予想くじWINNERでJリーグの熱い戦いがもっと楽しくなる!

  1. 推しのクラブ、予想しやすいゲームなど“1試合”から予想・購入できる!
  2. インターネット決済なら試合開始10分前まで購入可能!
  3. くじの売上の一部はアナタが応援するクラブにも還元される!

【PR】「ABEMA de DAZN」学割キャンペーン!
11/22(金)までのお申し込みで何と半額に!

ABEMA de DAZN

「ABEMA de DAZN」は、ABEMAでDAZNスタンダードのコンテンツ(※)が視聴できるプラン。 W杯アジア予選、Jリーグ、ラ・リーガ、セリエAなどのコンテンツがABEMAで楽しめる。

現在、11/22(金)までの期間限定で「学割キャンペーン」を開催中。通常32,000円(税込)の年間プランがなんと半額の16,000円(税込)で申し込めるビッグチャンス!

1カ月あたり1,334円(税込)でDAZNを楽しめる、この機会をお見逃しなく!

※プロ野球、DAZN LINEAR、追加有料コンテンツ(ペイ・パー・ビュー)は対象外。

  1. 「ABEMA de DAZN」の学割プランなら月あたり1,334円(税込)でお得!
  2. W杯アジア予選、Jリーグ、ラ・リーガ、セリエAなどコンテンツが盛りだくさん!
  3. コメントしながらのライブ観戦追っかけ再生見逃し配信など楽しみ方も充実!

【PR】Jリーグを楽しむなら
「DMM×DAZNホーダイ」!

DMM×DAZNホーダイ

「DMM×DAZNホーダイ」とは、DMMプレミアムとDAZNスタンダードをセットで利用できるプラン。単体契約ならDMMプレミアム月額550円(税込)、DAZNスタンダード月額4,200円(税込)のところ、本プランなら月額3,480円(税込)だからとってもお得です!

  1. 「DMM×DAZNホーダイ」なら単体契約より月額1,270円(税込)も安い!
  2. Jリーグをはじめとする様々なスポーツ、アニメ・エンタメが見放題で楽しめる!
  3. 新規入会月から3カ月間、「DMMポイント」が毎月550ポイントもらえる!

SHARE

SOCCERKING VIDEO