C大阪が劇的勝利！　終了間際に北野颯太がJ1初得点…神戸は7試合ぶり黒星で2位に後退

　明治安田生命J1リーグ第17節が10日に行われ、セレッソ大阪とヴィッセル神戸が対戦した。

　前節川崎フロンターレ戦が台風の影響で延期となった神戸。試合前に横浜F・マリノスが勝利したことで、暫定2位で“関西対決”を迎えた。

　試合は序盤から強度の高い攻防が繰り広げられる締まった展開に。両チーム通じて前半最大の決定機が訪れたのは21分、C大阪が神戸のゴールを脅かす。左サイドで仕掛けたカピシャーバがクロスを送り、ゴール前の香川真司が頭で合わせる。ヘディングシュートは枠をとらえていたが、相手GK前川黛也の好セーブに阻まれた。

　スコアレスで折り返すと、50分にC大阪が試合の均衡を破る。舩木翔が左サイドの深い位置から折り返すと、ゴール前に飛び込んだジョルディ・クルークスが頭で合わせて押し込んだ。

　しかし51分、神戸がすぐさま試合を振り出しに戻す。佐々木大樹が右サイドから中央へとパスを送り、受けた武藤嘉紀は相手DF2枚をはがしてペナルティエリア内に侵入。さらにボックス中央へとグラウンダーで折り返す。反応した山口蛍が華麗なターンから左足を振り抜き、ゴール右下へと突き刺した。

　神戸は61分、右コーナーキックに佐々木が頭で合わせてゴールネットを揺らす。しかし、オフサイドポジションにいた齊藤未月のオフサイドを取られてゴールは認められない。

　その後は神戸が攻勢を強めたものの、C大阪の粘り強い守備を崩すことはできない。

　試合はこのままに終わるかと思われたが、試合終盤にC大阪が意外な形で勝ち越しに先制する。相手GK前川がルーズボールの処理でペナルティエリアの外に出てくると、ボールをクリアされる前に北野颯太がボールを奪取。遠目の位置から無人のゴールへと流し込み、J1初得点をマークした。

　痛恨の敗戦となった神戸は7試合ぶり黒星で暫定2位へ後退。劇的勝利を収めたC大阪は2試合ぶり白星となった。次節、C大阪は24日に敵地で北海道コンサドーレ札幌と、神戸は25日に敵地でアビスパ福岡と対戦する。

【スコア】
セレッソ大阪　2－1　ヴィッセル神戸

【得点者】
1－0　50分　ジョルディ・クルークス（C大阪）
1－1　51分　山口蛍（神戸）
2－1　90＋4分　北野颯太（C大阪）