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「勝利が大事」なセルティック戦で嗅覚を発揮! 横浜FMの實藤友紀、計10発の撃ち合いに感じた“懐かしさ”

2023.07.20

FWさながらの“嗅覚”で勝ち越しゴールを決めた實藤友紀 [写真]=金田慎平

 横浜F・マリノスは19日、「セルティックFCジャパンツアー2023」でスコットランド王者のセルティックを6-4で下した。

 同試合で63分からピッチに立った横浜FMのDF實藤友紀は、3-3で迎えた66分、かつてFWとしてプレーしていた“片鱗”を見せる。敵陣でのクリアボール回収から右サイドでボールを繋ぎ、MF榊原彗悟が顔を挙げた瞬間だった。FW杉本健勇の降りる動きによってセルティックの最終ラインが乱れた隙を見逃さず、背後のスペースへ飛び出すと、GKとの1対1で又抜きシュートを決めてみせた。

 實藤は榊原がボールを持った瞬間、「出てくるかな」という感覚があったという。「久里浜(※トレーニング施設)で、残り組の練習で4対4とか5対5とか、ミニゲームのようなシチュエーションはよくあるので」と普段の練習でもやり慣れた形であることを明かすと「すごく良いボールが来て、落ち着いて流し込むだけでした」と話した。

 かつてFWとしてもプレーしていた實藤は、横浜FM加入後も何度かゴールネットを揺らしてきたが、2021シーズンの明治安田生命J1リーグ第28節サンフレッチェ広島戦や2022シーズンの第4節北海道コンサドーレ札幌戦など、非常にアクロバティックな得点が多い印象だった。だが、今回はより“ゴールへの嗅覚”が感じられる得点だ。「練習の成果というか、マリノスはどこからでも点を取れるぞというところを見せられました」。そう話した實藤のストライカーさながらのゴールは、横浜FMにとって勝ち越しを意味する大きな1点となった。

 チーム全体に目を向けると、立ち上がりの4分に横浜FMのFWアンデルソン・ロペスが均衡を破ったが、その後試合は撃ち合いと化した。前半だけでセルティックのFW前田大然がハットトリックを達成するなど、“お祭りムード”の色も見えた中、最終的には6ゴールを奪った横浜FMが勝利。「撃ち合いの展開になりましたが、それでも撃ち勝つというところは示せたと思います。そのような意味で前向きな試合だったかな」と話した實藤は、ある種の“懐かしさ”を感じていたという。

 それは2019シーズンから2021シーズン途中まで横浜FMの指揮を執り、2021-22シーズンからは2年間セルティックを率いたアンジェ・ポステコグルー監督(現:トッテナム)の面影だ。「クロスに対して入るところ、そしてオフサイドギリギリのラインを攻めるところ、それからスルーパスのスピード。そういうところはアンジェのサッカーというか、懐かしいなって感じで、成熟してるチームだなと思いました」と対戦相手を称した實藤は「かつての紅白戦のような感じで、そりゃ点も入るよなって感じの撃ち合いでした。お互いに『かかってこい』って感じだったんで、みんなそれに触発されて良いプレーも出ました。もちろん、防げた失点もあったとは思いますし、そこは後からしっかりと分析しなければなりません。でも、今日は勝つことが大事だったので、良かったかなと思います」と続け、最終的な6-4というスコアにも驚いていないように感じさせた。

 そして、實藤がこの試合を「勝つことが大事だった」と振り返ったのには理由がある。それは直近の2試合、つまり12日に行われた天皇杯JFA第103回全日本サッカー選手権大会・3回戦のFC町田ゼルビア戦(●1-4)、そして15日に行われた明治安田生命J1リーグ第21節川崎フロンターレ戦(●0-1)の悔しい経験があったからだ。親善試合ではあったものの、實藤は勝利へ強くこだわった理由も明かしてくれた。

「ここ2試合、納得いくような試合はできず、サポーターの皆さんに悔しい思いをさせてしまっていると感じていました。マリノスのエンブレムをつける以上、闘う姿勢や前向きにやっていくプライドを持っていなければなりません。みんなでそのような思いを噛み締めて今日の試合に挑みましたし、ピッチ上で発揮できた部分もありました」

「あの2試合を終えて、選手たちそれぞれがメラメラするものを持っていたと思います。口で言っても発散できないですし、やはりピッチの中で表現しなきゃいけない試合でした。そこで各々が示していけたのではないかと思います」

 現在、明治安田生命J1リーグは中断期間に入っているが、横浜FMはヨーロッパのクラブとの親善試合が予定されている。「チームとしてヨーロッパの強豪チームとプレーできるのはすごく貴重な経験ですし、普段はJリーグで戦ってますが、違う相手からの刺激はチーム全体に良い影響を与えてくれると思います」と語った實藤は、この日対戦したセルティックからも「縦の速さがすごいなと感じました。あとは大然のスピード」と普段は感じられない“刺激”を受けたようだ。

 23日にはプレミアリーグ王者のマンチェスター・Cとの一戦が控えている。實藤は「周囲からは『勝てないだろう』と思われているかもしれないですが、僕らは勝つつもりです」と意気込みを明かした。

取材・文=榊原拓海

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