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ゴミス獲得の経緯は? 川崎Fの竹内強化本部長「ACLで浦和と戦い、Jリーグでのキャリアを…」

2023.08.08

ガラタサライを退団し、川崎Fへ加入することが決まったゴミス [写真]=Anadolu Agency via Getty Images

 川崎フロンターレは8日、元フランス代表FWバフェティンビ・ゴミスとの契約合意を発表した。この決定を踏まえ、川崎Fの強化本部長を務める竹内弘明氏が同選手の獲得の経緯などを語った。

 ゴミスは2009-10シーズンから5シーズンにわたってプレーしたリヨンで公式戦通算244試合の出場で95ゴールをマーク。直近では2017-18シーズンのスュペル・リグ(トルコ1部)と2020-21シーズンのサウジ・プロフェッショナルリーグ(SPL)で得点王に輝いただけでなく、アル・ヒラルでは2度のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)制覇に貢献した実力者だ。

 そんなゴミス獲得の経緯について、竹内氏は「元々我々のチームでは春頃からケガ人が増えており、その中で若い選手たちが伸びてきている状況ではありました」と、今季開幕後のチーム状況が影響したと明かす。加えて、初優勝を目指すACLも獲得を後押しする1つの要因となったようだ。9月より始まる2023-24シーズンのACLでは5名の外国籍選手に1名のアジア枠選手が登録可能となる中、「クラブとしてはもちろんリーグ戦も考えていますが、これまでに獲れていないタイトルであるACLも1つ大きなポイントではあります」と認めつつ「若手が育ってくる中、経験豊富な“本物”の選手に来ていただくことで、若手にとっての刺激や学びにもなるはずです。4月の頭くらいから、当然様々な選手をリストアップしていましたが、最終的にはゴミス選手を獲得したということになります」と獲得の狙いを説明した。一方で「まだ我々はJリーグも諦めていませんし、登録が間に合えば天皇杯だって出れる可能性も残しています。確かにACLに対する思いは大きいですが、(レアンドロ・)ダミアンも含めて良い競争をしてくれることをクラブとしては期待しています」と話している。

 続けて、竹内氏は「彼のフィジカルだとか、数多くのリーグで結果を残しているところ、特にストライカーとして得点を挙げている部分は評価しています。そして、アジアの戦い方を知っているという部分も踏まえて、ある程度リストアップする中で絞っていったという流れです」と国際舞台での経験も獲得の決め手になったとコメント。川崎Fが獲得に乗り出した時、既にゴミスのもとにはヨーロッパや中東などのクラブからのオファーが届いていたものの、交渉を優位に進められた要因はゴミスがかつて体験した日本の“雰囲気”だったようだ。

「今回、もちろんクラブから彼に直接話をさせてもらいました。彼もヨーロッパやアジア、特に中東である程度の結果を残してきた中で、Jリーグに興味を持ってくれたというのが大きかったです。アル・ヒラルでプレーしていた2019年にACLで浦和さんと戦った時、日本のJリーグの雰囲気などをポジティブに感じてくれたことで、Jリーグでのキャリアを考えてくれました。他国からのオファーもたくさんあったとは思いますが、彼自身がJリーグに興味を持ってくれたことが、交渉を進める際の大きなアドバンテージになったかなとは思います」

 今月6日には38歳の誕生日を迎えたが、竹内氏はゴミスの年齢面について不安がゼロではないことを認めつつも「2022-23シーズンの映像を見ながら、まだ衰えを知らずというか、キャリアの中でもまだやっていけると、現場とも話をした上で判断しました」と断言。「得点を取るところやボックス内での仕事、さらにはボールを収める際の懐の深さなどを総合的に見て、相手にとって脅威になると考えています」と期待を口にしただけでなく、「ここから競争力が高まっていく中、若いストライカーたちはもっともっとJリーグで突き抜けた存在にならなければならない。チームへのメッセージとしても良いのかなと思っています」と語った。

 そして、昨今のJリーグでは選手の加入よりも海外移籍のニュースが目立つ中、「Jリーグだってやれる」という竹内氏からの“メッセージ”も込められていたようだ。「もちろんそれだけが理由でありません」と前置きしつつも「著名な選手が来てくれることで、良いニュースを届けたい」と述べ、「当然戦力やクラブの事情が1番ですが、ワクワクすることや周りと違うことをするのがフロンターレの信念だと思っているので、そのような部分も考えながら、全体的に舵を切りました」と明かした。

 ゴミスの加入については前々から合意に達していたわけではなく、「正式には昨日契約合意に至りました」と発言。今後については「これから来日に向けて準備していくこととなります。当然やれることは進めていますが、明日明後日という話ではないです」と話し、現時点で具体的な来日の目処は立っていないと明かした。一方で「少なくとも1週間から2週間程度で来れたら良いなという想定です」とも話している。登録のスケジュールなどによって前後することが予想されるが、8月下旬から9月上旬にかけて、川崎Fのユニフォームを身に纏ったゴミスの姿を『等々力陸上競技場』のピッチで見られるかもしれない。

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