川崎フロンターレが劇的逆転勝利! [写真]=金田慎平
明治安田生命J1リーグ第30節が20日に行われ、川崎フロンターレとアビスパ福岡が対戦した。
前節はホームでアルビレックス新潟に競り負け、リーグ戦の連勝が「2」で止まった川崎F。しかし、その後はAFCチャンピオンズリーグ(ACL)・グループI第2節で蔚山現代を、天皇杯・準決勝で福岡を破り、公式戦2連勝と持ち直している。対する福岡はリーグ戦で4試合負けなし、公式戦に至っては7試合負けなしと好調を維持している。ルヴァンカップで初の決勝進出を果たした勢いそのままに、天皇杯・準決勝の“リベンジ”を目指す。
序盤は拮抗した展開が続く。川崎Fは丁寧にボールを繋ぎながら、福岡は最前線の山岸祐也を起点とした攻撃でチャンスをうかがう。川崎Fは12分に瀬古樹が強烈なミドルシュートを放つも、GK村上昌謙が冷静にこれをセーブ。20分には橘田健人が中央からミドルシュートを放つと、ドライブ回転がかかったボールをGK村上がセーブ。こぼれ球をボックス内左の瀬川祐輔がゴール右下隅に流し込み、ホームチームが先手を取った。
しかし、福岡もすぐさま反撃に出る。24分、右サイドの敵陣深くでFKを獲得すると、紺野和也が左足インスイングで直接ゴールを狙う。グラウンダーの鋭いシュートはGKチョン・ソンリョンに弾かれるも、こぼれ球をドウグラス・グローリが押し込みあっという間に試合を振り出しに戻した。リードを失った川崎Fはボール保持率を高めるも、なかなか相手の守備ブロックを崩すことができず。対する福岡はサイド攻撃を起点に敵陣ゴール前に迫っていく。
42分には川崎Fにチャンス。サイド攻撃で福岡を押し込むと、瀬川が左からグラウンダーのクロスを供給し、ボックス内のレアンドロ・ダミアンが相手DFを背負いながらシュートを放つ。しかし、これは福岡のGK村上が右足で防ぎ、ゴールとはならなかった。前半はこのまま1-1で終了する。
後半の序盤は、ボール回しのテンポを上げた川崎Fが福岡ゴール前に迫っていく。左サイドのマルシーニョの突破やセットプレーの流れからチャンスを迎えるも、なかなか枠にシュートを飛ばすことができない。すると66分、福岡は敵陣内での細かいボール回しから右サイドへ展開すると、前嶋洋太の鋭いクロスにボックス内の山岸が反応。ヘディングシュートはGKチョン・ソンリョンの好セーブに阻まれるも、こぼれ球を自ら押し込みネットを揺らした。
逆転を許した川崎Fは進展直後に3枚替えを敢行。バフェティンビ・ゴミス、宮代大聖、遠野大弥を投入し状況の打開を図る。75分には右CKがボックス内にこぼれると、ゴミスが胸トラップから豪快なオーバーヘッドキックを披露するも、シュートは枠の上へ。82分には脇坂泰斗が独力でボックス内右まで侵入すると、こぼれ球に反応したジョアン・シミッチがゴール正面から右足を振り抜いたが、相手選手のブロックに阻まれ枠を外れた。
84分、川崎FはDFラインの山村和也が最前線へ鋭いロングボールを供給。途中出場の小林悠がボックス内右でこれを収め、最後はGKとの1対1を冷静に制してゴール左下隅に流し込んだ。続く90+2分にはゴミスのポストプレーを受けた遠野がボックス内で右足を一閃。強烈なシュートがゴール右上隅に突き刺さり、川崎Fが土壇場で逆転に成功した。さらに90+6分にはゴミスの折り返しを宮代が押し込み決定的な4点目を奪った。試合はこのまま4-2で終了し、川崎Fが公式戦3連勝を飾った。
次節、川崎はミッドウィークのACLを挟み29日にアウェイで柏レイソルと、福岡は28日にホームで横浜F・マリノスと対戦する。
【得点者】
1-0 20分 瀬川祐輔(川崎フロンターレ)
1-1 24分 ドウグラス・グローリ(アビスパ福岡)
1-2 66分 山岸祐也(アビスパ福岡)
2-2 84分 小林悠(川崎フロンターレ)
3-2 90+2分 遠野大弥(川崎フロンターレ)
4-2 90+6分 宮代大聖(川崎フロンターレ)
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By サッカーキング編集部
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