福岡がザヘディ弾で先制も…失点直後に追いついた広島、ドローで開幕8戦無敗

　2024明治安田J1リーグ第8節が13日に行われ、アビスパ福岡とサンフレッチェ広島が対戦した。

　開幕7戦無敗で2位につける広島が、『ベスト電器スタジアム』に乗り込んでの一戦。10分、広島に最初の決定機が訪れる。右コーナーキックに大橋祐紀が頭で合わせたものの、シュートはわずかに枠を外れた。

　対する福岡は11分、シャハブ・ザヘディが寄せてきた相手DFをかわし、ペナルティエリア手前から左足一閃。強烈なシュートを見舞ったが、相手GK大迫敬介に防がれた。さらに12分、今度は前嶋洋太が広島のゴールを脅かす。右からのクロスを胸でコントロールし、右足から強烈なボレーシュートを繰り出す。シュートは枠をとらえていたが、これも相手GK大迫の好セーブに阻まれた。

　勢いづいた福岡は、22分に先制点を獲得する。湯澤聖人が右サイドで相手MF東俊希の執拗なプレスをかいくぐり、ファーポストの前へピンポイントクロスを供給。ボックス中央で空中戦を制したザヘディが、豪快なヘディングシュートを叩き込んだ。

　しかし26分、広島がすぐに試合を振り出しに戻す。満田誠の右コーナーキックに佐々木翔が頭で合わせ、リーグ戦では2022シーズンの最終節以来となるゴールを記録した。その後は広島が主導権を取り戻したものの、福岡の強度の高い守備を崩すことはできず、試合は同点のまま折り返す。

　52分、福岡がカウンターで決定機を迎える。中央でプレスをかいくぐって右サイドに展開。湯澤が高速アーリークロスを送り、ボックス中央のザヘディが足で合わせたものの、シュートは左ポストに嫌われた。

　その後は福岡がカード覚悟の泥臭い守備で広島の進軍を阻み続ける。結局、両チームとも勝ち越し点を奪うことはできないまま試合終了。勝ち点「1」ずつを分け合い、広島は開幕からの無敗を「8」に伸ばした。

　次節は20日に行われ、福岡はホームでジュビロ磐田と、広島は敵地で北海道コンサドーレ札幌と対戦する。

【スコア】
アビスパ福岡　1－1　サンフレッチェ広島

【得点者】
1－0　22分　シャハブ・ザヘディ（福岡）
1－1　26分　佐々木翔（広島）