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名古屋・愛知の人とモノが集う“楽市楽座”を表現。グランパスの一大イベント『鯱の大祭典』が開催中!

2024.08.27

 名古屋グランパスが主催する夏恒例の一大イベント『鯱の大祭典』が、8月11日の明治安田J1リーグ第26節東京ヴェルディ戦からスタートした。ホームの豊田スタジアムには今季最多となる40,498人のファン・サポーターが詰めかけ、年々パワーアップしている“お祭り”を試合とともに楽しんだ。

『鯱の大祭典』のテーマは「スタジアムで町で、クラブと地域がひとつになる」。5回目となる今年は、愛知で生まれた戦国武将、織田信長が掲げた政策「楽市楽座」をモチーフに、さまざまな人とモノの交流からその輪が広がっていく”大祭典”を目指した。イベントはキックオフ4時間前の15時にオープン。しかし、会場となる東西のイベント広場には、定刻前に多くのサポーターが集まっていた。

 東イベント広場で多くのサポーターを集めていたのは、『鯱の大祭典』のラッピングが施されたGRヤリスの展示ブース。6/16(日)湘南ベルマーレ戦モータースポーツフェスタで投票により決まったラッピングデザインが施されている。ボンネットには選手サインが入っていて、記念写真を撮ろうと順番待ちの状態に。加えて、この車両は「応援メッセージカー」として、ボンネット以外の車体部分にサポーターのメッセージが書き込めるようになっている。サッカーもスポーツカーも大好きだという小学3年生の男の子は、「車にペンでメッセージを書ける機会はないからすごくうれしかった。今日は絶対に勝ってほしい」と“勝利”の文字を、女性サポーターは「今は勝つために風が必要だと思うので“風”と書きました」と願いを込めていた。

 すると、どこからともなく聞こえてきたのがサックスと太鼓、鐘の音色。名古屋のちんどん「べんてんや」が、陽気な音楽を奏でながら東イベント広場に練り歩いてきた。2008年3月に旗揚げされた「べんてんや」は世界各地で人気のガールズちんどんグループで、名古屋観光特使にも任命されている。カラフルな和衣装とレトロでポップなちんどんのリズムでイベント広場を華やかに盛り立てた。サックス担当のスージーさんは「試合の前からワクワクするような、お祭りの雰囲気を出せたと思う。『鯱の大祭典』を隅から隅まで楽しんでほしい」と、演奏に気持ちを込めた。日本ならではのパフォーマンスをスマホで撮影していた外国人家族は、記者に向かって笑顔で「いいね」とサムアップをしてくれた。

 次に東イベント広場で行われたのは、硬派な空手の演舞。瀬戸市に総本部を置く「男塾」から7人がステージに立ち、空手の基本的な稽古の実演や組手などで会場のサポーターの目を引き付けた。なかでも圧巻だったのは「四方割り」と呼ばれる板割りの演武。前後左右の四方向にセットされた厚さ1センチほどの板を、突きや蹴りで割っていくのだが、技のスピードや正確性が必要不可欠。今回挑戦した高校生で紅一点の松尾柚奈さんは、四方向全てに違う技を繰り出して見事に成功させ、会場から大きな拍手が沸き上がった。「いつもとは違うたくさんの人に見てもらうことができて緊張したけど、仲間たちがいたのでやりきることができました」と、松尾さんはほっとした表情に。男塾は瓦10枚割りやバット折りなど大技も次々と成功させ、日本の武道の力強さをアピールした。

 その東イベント広場に常設されたグランパス音頭めちゃんこ広め隊伝承ブースでは「シャチほこれ!グランパス音頭」の踊りのレクチャーや、『鯱の大祭典』最終日でオーロラビジョンに映し出す動画の撮影会、ホームタウンイベントで配布した「グランパス音頭オリジナルうちわ」に付属しているオリジナルグッズの引き換えを行った。ここで活躍していたのが、先日行われた第48回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会で全国3位に輝いた名古屋グランパスU-18のメンバーたち。ピッチ外研修として各ブースや入場口のチケットチェックなども担当したが、来シーズンのトップチーム昇格が内定している杉浦駿吾は「(『鯱の大祭典』は)クラブが一番力を入れているイベントの一つなので、自分たちも参加をしたいとお願いしました。グランパスファミリーの皆さんと直接ふれあえることが、自分たちアカデミーの選手たちの成長にもつながりますし、クラブも盛り上がると思います」とクラブ全体の一体感を口にする。ユニフォームを着た子どもから「来年からトップ昇格する選手ですよね」と写真撮影を頼まれると、にこやかな笑顔で対応していた。グランパス音頭の撮影会を手伝っていたクラブユース得点王の大西利都と野中祐吾は、「グランパス音頭は、あたりまえのこととして覚えていますよ」と、笑みを浮かべながら子どもたちに対応。彼らの振り付け指導から撮影に臨んだサッカーチーム多治見FCボルティスの仲良し4人組は「踊りは楽しかったし、優しく教えてもらえた。今日はしっかりと勝ってほしい」と語りながら、31日のアルビレックス新潟戦で流れる映像を楽しみにしていた。

 また、スタジアムの内外で『鯱の大祭典』を盛り上げるフォトスポットも作られていた。東イベント広場に近いE7ゲートを入った正面には、名古屋城の天守に輝く金シャチのレプリカが設置。高さがおよそ3メートル、幅2メートル60センチの金シャチは迫力十分で、人気のフォトスポットになった。N10ゲート付近には、グランパスくんのお面をつけた甲冑を展示した陣幕フォトスポットが登場。着物でスタジアムに訪れていた方は「『鯱の大祭典』はいつもと違う雰囲気で楽しいし、この日に応援に行ったという証にもなる。企画するのは大変かもしれないけど、これからも新しいことをやってほしい」とクラブに期待を寄せた。

 クラブの企画だけではなく、サポーター自ら「『鯱の大祭典』を盛り上げたい」と楽しむスポットもあった。メインスタンド付近の木陰に並んでいたのは、約50匹のグランパスポンタのぬいぐるみ。これはサポーターが持ち寄って並べたもので、その様子を知ったグランパスポンタやパパポンタも訪れ、一大フォトスポットになっていた。呼びかけ人のくまワオさんは「グランパスもポンタも好きで、自主的に始めて輪が広がった。今回は前回の倍くらい集まった」と語り、今後は100体を目標にこの取り組みを続けていくそうだ。

 メインスタンド前の西イベント広場に設置されたやぐらステージも大きな盛り上がりを見せた。名古屋市内を拠点に大人から子どもまで指導する東海太鼓センターは、およそ400人いるメンバーの中から希望者を募った選抜チームで太鼓の演奏を披露。厳しい暑さのなかでも一糸乱れぬリズムで太鼓を叩き続ける姿は観衆を魅了していた。演奏には『鯱の大祭典』のために作った曲もあり、メンバーの稲井綾子さんは「皆さんが盛り上げてくれたことで最高のパフォーマンスができた」と笑顔を見せた。

 続いてやぐらステージで行われたのは「シャチほこれ!グランパス音頭」の盆踊り。17時から行われたこの日2度目のステージにはグランパスOBの田中隼磨氏、阿部翔平氏、磯村亮太氏が登場、やぐらの周りで元気良く踊る参加者の審査も担当した。見事に選ばれた方にはゴールドのプレミアム会員証が贈られるとあって、子どもたちを中心に大盛り上がり。田中氏は「こうやってピッチ内外で盛り上げて赤い風を起こし、選手の後押しをすることが一番いい。選手たちもグランパスのユニフォームを着て闘う意味や、グランパスファミリーの応援を理解していると思うけど、ぜひその期待に応えてほしい」と、選手たちの奮起を促した。

 さらにやぐらステージでサポーターの目を釘付けにしたのは、プロフリースタイルフットボーラーのYoshida Ibukiさんによるパフォーマンス。Yoshida IbukiさんはW杯ブラジル大会のオープニングセレモニーに参加した経歴を持ち、現在はフリースタイルフットボールで世界ランク2位となっている。フリースタイルフットボールは、リフティングやドリブルなどを駆使して自由に表現するスポーツ。折しも最近ブレイキンが注目されたばかりで、音楽に乗せて自由に自己表現するという似たスタイルのフリースタイルフットボールに目を奪われる観客も多かった。

 Yoshida Ibukiさんはそのパフォーマンスで魅せるだけでなく、子どもをステージに上げて、ボールを首の後ろで止める「ネックキャッチ」のコツを伝授。舞台に上がった少年は「緊張したけど楽しかった」と興奮気味。パフォーマンス後にはYoshida Ibukiさんに2ショット写真をねだるなど、すっかりその魅力の虜になったようだ。『鯱の大祭典』には2度目の参加となったYoshida Ibukiさんは「今日もグランパスファミリーの皆さんから、すごくたくさんのエネルギーをいただいて楽しくボールを蹴ることができました。『すごい』というインパクトを持ってもらいたくて、子どもたちも食いつくように見てくれていてうれしかったです」と手応えを口にした。観衆を魅了したフリースタイルフットボールは、ブレイキンのように将来的に世界中で人気になる可能性を感じさせるものだった。

 やぐらステージでMCを務めたレゲエグループBANTY FOOTのJUNさんは「毎年『鯱の大祭典』に参加させてもらっていますが、年々盛り上がってくれる方が増えて、サッカーの熱量が上がってきていると感じています。グランパスが好きだという純粋な思いでみんなが参加して盛り上がっているのが、グランパスの良さの一つですね」と、まとめてくれた。

 そして、最も肝心な『鯱の大祭典』初戦は、前半7分に挙げたパトリックの先制弾を、ランゲラックを中心とした守備陣が集中力高く守りきって1-0で勝利。チームもグランパスファミリーの期待にしっかりと応えた。

 この日行われた鯱の大祭典のイベントを企画した名古屋グランパスの馬場寛人さんは次のように1日を振り返った。「今年の鯱の大祭典は『楽市楽座~鯱の野望~』と題して、織田信長公が掲げた『楽市楽座』に焦点を当て、さまざまな人が豊田スタジアムに集い、楽しんでいただけるイベントを開催したいと考えました。今回の東京ヴェルディ戦では『演舞』をテーマにイベントを開催し、太鼓パフォーマンスや空手演舞、フリースタイルフットボーラーによるパフォーマンスを実演していただきました。迫力ある演舞をグランパスファミリーの皆さんに楽しんでいただけたと思っています。また、やぐらステージでは3回にわたってグランパス音頭をグランパスファミリーの皆さんと一緒に踊りました。チアグランパスやグランパスファミリー、グランパスOBにも参加してもらい、踊りのレクチャーも行って、初めて参加するグランパスファミリーも一緒に踊って楽しんでいただきました」

『鯱の大祭典』は31日の第29節アルビレックス新潟戦でも開催予定。馬場さんは次のように意気込みを語ってくれた。「新潟戦も1人でも多くの方に『鯱の大祭典』の雰囲気を味わっていただけるような企画を進めていますので、皆さまのご来場お待ちしております!」。クラブ、ファン・サポーター、地域が一体となり、名古屋・愛知の夏をさらにアツくする一大イベントに、ぜひ参加してみてはいかがだろうか。

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