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【フォトレポート】ピッチサイドの迫力ハンパないって!! サッカーキングのカメラマンがファン・サポーター向け撮影専用席を体験してみた結果…

2024.09.03

撮れ高抜群のスペシャルシートを体験してきました

 サッカーを愛する皆さん、こんにちは! 金田慎平です。スポーツ事業(メディア運営、施設運営、その他多岐にわたる)をあれやこれやと展開する企業で平日はビジネス開発の仕事に勤しみながら、週末になると全国のスタジアムに出かけていって写真撮影をしています。Jリーグ、日本代表、高校サッカーなどで年間60試合ほど担当しているでしょうか。

 そんな私ですが、今回縁あってFC東京とニコンが共同で展開するファン・サポーターのための推し活写真サービス『フォトサポ』の企画のひとつ『ピッチサイドフォトサポシート』を体験する機会をいただきましたので、その様子を余すことなくレポートしたいと思います!

カメラを準備していざピッチサイドへ

 対象となった試合は8月11日の明治安田J1リーグ第26節、FC東京vs川崎フロンターレの一戦。用意されたピッチサイドの席数は50席、さらにニコンのプロ仕様の機材をレンタルできたり使い方のサポートもしてもらえるとあって、参加者の皆さんの期待と気合いをひしひしと感じました。

講師役のプロカメラマンが伝授する撮影の心得に聞き入る

 普段Jリーグを撮影しているプロカメラマンがサポートしてくれるのもポイントのひとつです。講師役は、FC東京の試合を普段から撮影する三浦誠さん・三浦彩乃さん親子。カメラの構え方からスポーツ撮影における心得まで気軽に教えてくれます。

 準備が整うと、いよいよ待ちに待ったピッチサイドへ。バックスタンド側LED看板の後ろという特等席から選手たちと同じ目線で撮影できるということで、目の前に広がるスタジアムの光景に感慨深そうな皆さんの表情が印象的でした。

夕暮れにほんのり漂う芝の匂いは、夏のサッカーの醍醐味のひとつ

前座試合とウォーミングアップで撮影の肩ならし

 各自着席したところで、まずは前座試合がスタート。FC東京と川崎フロンターレの戦いは『多摩川クラシコ』と銘打たれていますが、その前座として毎回組まれているのが『多摩川”コ”ラシコ』と呼ばれるアカデミー同士の一戦(この日はFC東京サッカースクールアドバンスクラスvs川崎フロンターレU-12というカードでした)。参加者の皆さんはファインダー越しに未来のJ戦士たちの熱いプレーを追いかけます。


『多摩川”コ”ラシコ』が終わるとスタジアムの雰囲気は次第にトップチームの試合へとシフトチェンジしていきます。選手たちが出てきてファン・サポーターに挨拶すると、これまた間近な距離でウォーミングアップ開始。試合中とは少し違う表情の選手たちを至近距離で撮影できる機会です。


 ウォーミングアップが終わる頃には次第に日が落ちて、スタジアムはいよいよ試合が始まる直前の雰囲気に。両チームのファン・サポーターの応援の熱が高まります。さらにこの日は大迫力の花火で『多摩川クラシコ』を盛り上げていました。

視覚・聴覚に強く訴えかけるFC東京の入場演出にも圧倒されます

企画のメインディッシュ・試合の撮影へ

 さあ、いよいよ試合がスタート! 試合展開は…各自で調べてください! それよりもとにかく眼前で繰り広げられるのはJリーグ屈指の好カード。自然とシャッターを押す指にも力が入るというものです。

 報道カメラマンは普段ゴールライン側から撮影することが多いので、個人的にはタッチライン側からの撮影自体新鮮だったのですが、たとえばカウンター攻撃を繰り広げるアタッカーとそれを防ごうと必死に戻る相手最終ラインの疾走感はとても印象に残りました。選手が巻き起こすつむじ風を肌で感じるくらいの近さで撮れるのですから、心を動かされないわけがありません。

眼前で繰り広げられる迫力あるプレーに、撮影を忘れて見入る瞬間も

試合後に場内を周ってファン・サポーターへ挨拶する選手たちも近い…!

「楽しさ120%!」参加した方の感想

 試合結果は残念ながらFC東京サポーターの望んだものではありませんでしたが、それでもこの特別な観戦体験に参加者の皆さんはキラキラと目を輝かせていましたよ。参加者のひとり、カノンさんという女性サポーターの方にお話を伺いました。

「楽しさ120%でした! もともと写真を撮るのが好きなんですが、客席で一眼レフを使うと周りの方の邪魔になっていないか気になっちゃうことも。でも今回は大きいレンズも大丈夫ということで応募してみました。やっぱり迫力が違いますね。近すぎて逆に撮れなかったりして(笑)選手が味方に指示を出す声もばっちり聞こえましたね。また参加したいです」

講師役を務めた三浦誠さん・彩乃さんはFC東京の前身・東京ガス時代から青赤を追い続ける

講師役のプロカメラマンから見たこの取り組みのポイント

 講師として参加者からの質問に答えたりアドバイスを送ったカメラマンの三浦誠さん・彩乃さんにも取り組みを振り返っていただきました。

「皆さんが最初パッとピッチレベルに出ていったとき『ああ…』っていう(言葉にならない)感じでした。選手と同じ目線で立ってみるというのは、やはりすごく興奮することだと思うんです。そして、上手に撮ってSNSですごく良い写真が上がってくればプロに対しても良い刺激になる(笑)カメラもレンズも貸してもらえるということで、気楽に試していただければ」(三浦誠さん)
「客席から見ている景色とは全然違う。選手の声も、走る音も、汗が飛び散る感触も、ボールが向かってくる迫力も…。推しのクラブや選手のこういうところを撮ってみたいんだというその一心で参加していただければ、とても楽しめると思います!」(三浦彩乃さん)

思い出の一枚は撮れましたか?

FC東京担当者は参加者の満足感に「とても意義を感じます」

 ニコンと共同でこの取り組みを開催したFC東京のチケット担当・大西拓樹さんにお話を伺いました。

「ある程度需要はあると思っていた一方で、商品として果たして売れるのだろうかと心配はしていたんです。でも、全く心配する必要なく、多くの方にご参加いただけた。かつ、参加者の皆さんには満足して帰っていただけた。シンプルにうれしかったですし、この体験を通してFC東京を応援していて良かったと思っていただけることに、とても意義を感じています。
 
 スタジアムに来場される方って本当に多種多様だなと思っていて。だけど皆さんに共通しているのは『FC東京が好き』『選手が好き』。さらに今回でいうと『カメラが好き』『スポーツを撮るのが好き』などいろいろな方々がいらっしゃるなかで、何かを求めて来場される皆さんに、それぞれの方法で最大限に楽しい体験を提供して、どんどんFC東京にはまっていただければ。蒸し暑くてとても大変でしたが、本当に“楽しい”が上回った良い一日でした!
 
 今後は写真をからめた企画を試合以外のイベントでも実施するなどして、FC東京好きの輪を広げていけたらと考えています」

ニコン担当者は「新しい観戦体験を一緒につくって」

『ピッチサイドフォトサポシート』を企画した株式会社ニコンの映像ソリューション推進室の佐々木哲也さんにも印象に残ったできごとを伺ってみたところ次のように教えてくださいました。

「『カメラを触るのも初めて』とおっしゃる女性サポーターさんがプロ仕様のセットを恐る恐るレンタルされて、最初こそ不安そうなご様子でしたが、 試合が終わった時にはすごく満足されて『楽しかったです!』と戻ってこられた笑顔が印象に残っています」

 今後もこの取り組みは複数のJクラブで継続していく予定とのことで、これから参加される方への呼びかけもいただきました。

「ファン・サポーターの皆さんが思う推し選手やクラブの魅力は、もしかしたら世界中でその人だけしか気づいていないかもしれない。でも、写真にすれば世界中にそれを伝えることができる。また、クラブ公認のもと、そのクラブを応援する人たちが撮った写真がたくさん集まるプラットフォームで交流を楽しんでいただければ。スポーツをただ見るだけではない、新しい観戦体験を一緒につくって盛り上げていければと考えています」

 今回の『ピッチサイドフォトサポシート』は、“推し”を撮る人と見る人をつなぐFC東京のファン・サポーターのための推し活写真サービス『フォトサポ』の企画のひとつとして開催されました。『フォトサポ』はJリーグのクラブではすでに川崎フロンターレ、セレッソ大阪で先行してサービスを開始していましたが、今夏以降、FC東京、北海道コンサドーレ札幌、アルビレックス新潟の各クラブでも実施していく予定ということです。

 ファン・サポーターの皆さんに広く開放される写真のプラットフォームとして、ニコンのカメラであってもそうでなくても、一眼レフでもスマホでも、今後より一層多くの方が主体的に写真を楽しむことのできるサービスになりそうです。

■ファン・サポーターのための推し活写真サービス フォトサポ

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