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大宮復帰の和田拓也、J1・J2・J3優勝で“完全制覇”達成! 表彰式は横山知伸さんとともに「ヨコさんのことが大好き」

2時間前

横山知伸さん(左)と和田拓也(右)[写真]=Getty Images、J.LEAGUE

 大宮アルディージャが明治安田J3リーグの頂点に立った。ホームに2位FC今治を迎えた“J3首位攻防戦”、引き分け以上で優勝が決まる状況だが、主導権を握ることができず31分に先制を許してしまう。それでも74分に泉柊椰のドリブル突破から、途中出場の関口凱心が押し込み同点に。勝ち越し点を奪えず時間が経過する中、大宮を率いる長澤徹監督は「優勝を取りに行く」ことを決断。時計の針を上手く進め、NACK5スタジアム大宮で悲願の瞬間を迎えた。長澤監督は「大勢のサポーターが駆けつけてくれた中、リーグとしての結果はしっかりと示すことができたので、ホッとしています」と胸を撫で下ろした。

 試合後に行われた表彰式、6試合ぶりに先発フル出場を果たした和田拓也の手には、今年1月に脳腫瘍のため38歳で逝去した横山知伸さんの写真があった。誰が横山さんの写真を持つのかは「決めていなかった」というが、表彰式では2014年から16年までの3年間ともにプレーした和田がその役目を担った。「強化部の方がヨコさんの写真を持っていて、できるだけ(表彰式では)真ん中がいいかなと思いました。個人的にも良くしてもらっていましたし、ヨコさんのことが大好きなので。悲しい思いはありますけど、こういう時は全面に出してあげようと思いました」と振り返った。

 和田は大宮でのJ2優勝(2015年)、横浜F・マリノスでのJ1優勝(2019年)に続き、J3優勝で“Jリーグ完全制覇”を成し遂げた。「カテゴリーは関係なく、優勝することは難しい。1年間積み上げてきたことが、結果として現れて良かったなと思います」と安堵の表情。今夏の移籍市場で横浜FCから7年ぶりに復帰し、ホームで歓喜の瞬間を迎えた。「(大宮から)話をもらった時に迷いはなかったです。自分が来る前から、ある程度は勝ち点的にもチームの積み上げ的にもできているところでした。自分がすごい何かをすることはなく、周りの選手に引き上げてもらいながら、ここまで来ることができました」とチームメイトに感謝した。

 世界のサッカー界を席巻するグループの一つ、レッドブルが大宮の全株式を取得し、“RB新体制”で来季はJ2に臨むことになる。和田は「いろいろと変わると思いますけど、良くできるかは選手たち次第。責任を持って、次の試合からは『これでJ2を戦えるのか』というところに目を向けてやらないといけないと思います」と残り5試合を見据えた。

取材・文=三島大輔(サッカーキング編集部)

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By 三島大輔

サッカーキング編集部

サッカーキング編集部所属。 週刊J2&月刊J3 MC。Jリーグ&ブラジルサッカーウォッチャー。

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