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神戸が勝利で暫定首位浮上! 宮代大聖は自身初の二桁達成…磐田は残留へ痛恨黒星

4時間前

宮代大聖(撮影は今年2月の川崎F戦) [写真]=金田慎平

 2024明治安田J1リーグ第35節が11月1日に行われ、ヴィッセル神戸ジュビロ磐田が対戦した。

 神戸は前節終了時点で19勝7分8敗を記録し、勝ち点「64」を積み上げて2位につけている。首位を走るサンフレッチェ広島との勝ち点差はわずかに「1」。連覇を成し遂げるためには、残り4試合は可能な限り多くの勝ち点を獲得し、広島にプレッシャーをかけたいところだ。

 対照的に、磐田は残留争いの真っ只中にいる。消化試合数が1つ少ないなか、現時点での成績は9勝8分16敗の勝ち点「35」。降格圏内の18位に沈んでおり、残留圏内の17位柏レイソルと勝ち点が「4」離れていることを考慮すると、これ以上の足踏みは許されない。優勝を争うチームが相手だろうと、今節求められるのは勝ち点「3」だ。

 試合は立ち上がりからホームチームの神戸が敵陣へ押し込む時間を増やす。13分には左サイドに流れた大迫勇也が深い位置からクロスを送ると、フリーで待っていた酒井高徳がうまく体を倒してボレーシュートを狙うも、ここはジャストミートせず、GK川島永嗣が難なく処理。33分には大迫のポストプレーから、ボックス右へ走り込んだ井手口陽介が右足を振り抜いたが、またもGK川島がセーブ。こぼれ球を扇原貴宏、さらには武藤嘉紀が立て続けに狙ったが、今度は磐田守備陣の体を張った守備に阻まれた。

 神戸は38分、広瀬陸斗が負傷のためプレー続行不可能となり、代わって佐々木大樹を投入。神戸は前半アディショナルタイムの5分間も含めてゴールに迫り続けたが、GK川島の守るゴールをこじ開けるには至らず、スコアレスでハーフタイムに突入した。

 後半へ入ると、立ち上がりの47分にスコアが動く。神戸は自陣中央で井手口が横パスをインターセプトしたところからカウンターへ。宮代大聖とのワンツーから井手口が前線へ飛び出すと、ダイレクトで中央へスルーパス。大迫が見事な体の使い方で起点を作り、ボックス左のスペースへスルーパスを送ると、最後は走り込んできた宮代が右足で仕留める。宮代が自身初のJ1での二桁ゴールを達成し、神戸が遂に均衡を破った。

 1点ビハインドとなった磐田は失点直後の51分、ピッチ中央付近でアバウトなボールを収めたジャーメイン良がうまく背後のスペースへ流し入れ、抜け出したジョルディ・クルークスが左足フィニッシュ。しかし、ここは枠を捉えきれない。

 磐田がチャンスを逃すと、神戸も再び攻撃へ転じる。53分、酒井の放ったミドルシュートで右コーナーキックを獲得すると、扇原が左足でインスイングのボールを供給。ニアサイドでフリーになった山川哲史がヘディングシュートを叩き込み、リードを広げた。

 その後は磐田もジャーメインを中心に前へ出る時間を作りながら、1点を返すことはできず。対する神戸は幾度となくゴールに迫ったものの、これ以上の追加点は奪えず、試合は2-0でタイムアップを迎えた。

 神戸は2試合ぶりの白星を記録し、暫定ながら首位に浮上。3日に試合を控える広島にプレッシャーをかけた。一方の磐田は、残留に向けて手痛い黒星を喫している。

 次節、神戸は10日に敵地で東京ヴェルディと、磐田は9日にホームでガンバ大阪と、それぞれ対戦する。

【スコア】
ヴィッセル神戸 2-0 ジュビロ磐田

【得点者】
1-0 47分 宮代大聖ヴィッセル神戸
2-0 53分 山川哲史ヴィッセル神戸

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