松井大輔氏が引退試合を終えて感謝「サッカーは僕の人生の一部」…今後は指導者としてのキャリアも目指す

　元日本代表MF松井大輔の引退試合『松井大輔引退試合-Le dernier dribble-～STARSEEDS SPECIAL MATCH～』が15日にニッパツ三ツ沢球技場で開催され、イベント終了後に記者会見を行った。

　1981年5月11日生まれの松井は現在42歳。2000年に鹿児島実業高校から京都パープルサンガ（現：京都サンガF.C.）に加入してプロキャリアをスタートさせると、2004－2005シーズンに加入したル・マン（フランス）では、クラブのリーグ・アン昇格に大きく貢献し、“ル・マンの太陽”の愛称で親しまれた。その後は、サンテティエンヌ（フランス）やスラビア・ソフィア（ブルガリア）など数多くのクラブを渡り歩き、日本代表としてもFIFAワールドカップ（W杯）南アフリカ大会に出場するなど通算31キャップを記録した。2021年9月からはY.S.C.C.横浜フットサルと契約を締結し、サッカー選手とフットサル選手の“二刀流”として活動した後、今年2月に現役引退を発表した。

　松井氏は引退試合を終えて、「京都でプロサッカーを始めてから、Y.S.C.C.で終わるまで、フットサルに関わったり、フランスやポーランド、ブルガリア、ロシア、ベトナムといろいろな国にも行かせてもらって、すごくファン・サポーターに与えていただいたことが多く、支えていただきました。自分のプレーを監督や周りの人たちが見守ってくれたような気がしました。この引退試合を通して、いろいろな方に恩返しをできればなと思っていました」と感謝を語り、「サッカーは人と人を繋ぐ新しいツールのようなものだと思います。僕がここに立っていることで、いろいろな人が繋がれることもそうですし、仲良くなったり、友達になったりできたと思います。サッカーは僕の人生の一部だと思いますし、これからもいろいろな人と繋がって、また恩返しをしたり、紆余曲折をともにできたらと思います」と、自身の“サッカー人生”について話した。

　今後のキャリアについては、様々な活動を行いながらも、指導者を目指していくという松井氏。「いろいろなところでコーチをやりたいです。1つのクラブに留まりたくないというのが本音ですけど、今もいろいろなクラブを渡り歩きながら仕事させてもらっています」と語り、「日本代表ほどではないですけど、良い選手を輩出したいなと思っています。指導者の軸を持ちながら、会社を設立できれば良いなと思っています」と今後の展望を語った。